日本パデルアカデミー

テニスとスカッシュのハイブリットスポーツ、パデル。 パデルは40年ほど前にスペインで生まれたスポーツで、欧州や南米を中心に親しまれており、本場スペインではテニス人口を上回る競技人口をもつ人気スポーツとなっています。 「パデルが上手になりたい」という方のお役に立てれば幸いです。




★Asociación de Pádel Argentino Monitor de Pádel
★Campeones de la FIP100
★日本パデル協会公認C級パデルコーチ
★2017全日本パデル選手権優勝
★2018World Padel Championships男子日本代表キャプテン
★2018World Padel Championships女子日本代表コーチ

パデル テニス スカッシュ

パデルを普及させるときの注意点①にも書いたが、 元々すでに世の中にスタンダードなものとして認知されているもののファンの人達というのは、往々にしてそれらから派生したものや、それらを掛け合わせて別のものになったもの(やこと)を良しとしない風潮がある。

特に日本のスポーツ界ではこの傾向が強い。

一つの競技だけを小さい頃から長い間コツコツと努力を重ね、大人になりやっと花開くというストーリーが日本人はとても好きである。

別の二つの競技を掛け持ちでやるなんていうのは非難はされても賞賛はされず、それが仮に勉強だとしてもスポーツで結果が出ないとき、周りから「勉強ばっかやってちゃんと練習しないからだ」という言葉をよく聞く。

アメリカなどではメジャーリーグとNFLの二足の草鞋を履く選手もいたりと、シーズン毎に競技を変えたり複数の競技をやりつつ最終的に一つに絞っていくという形を取る選手も少なくない。

日本のスポーツは学校の「体育」から来ているため、こういった海外での「スポーツ」の捉え方と大きく異なるとよく言われる。

私も少し前まではこの一球入魂というか、一芸に秀でるというような考え方が好きであった。

なんでもやる、「浅く広く」の人は正直あまり好きではなかった。

野球やサッカーやゴルフなどの、すでにスタンダードなものとして確立されているスポーツにのめり込んでいる人であればあるほど、こういった考えの人が多い。

最近はボールを蹴って行うゴルフ「フットゴルフ」や、自分の頭をラケットの代わりにして行う卓球「へディス」など、新しいスポーツが日本に上陸している。

当然パデルもその中の一つである。

想像するまでもないが、ゴルフが大好きな人はフットゴルフを認めないだろうし、卓球が大好きな人はへディスを認めないだろう。

ということはテニス(スカッシュ)が大好きな人も当然パデルを認めない。

ここで言う好きというのは、LikeではなくLoveのほうである。

その競技が自分の人生の「一部」ではなく、自分の人生「そのもの」になってしまっている人達は間違いなくそういった「後発」の「邪道」なものを認めたがらない。

ただ、サッカーもゴルフも同じぐらい好きだという人はフットゴルフを好きになる可能性はあるが、こういった人はかなりの少数派である。

こう考えると、「支持政党が決まっている人」を引き込むより、「無党派層の人」を引き込むほうが容易なのは明らかである。

ただしこの場合も引き込み方に注意しないと、二番煎じだとか亜流だと思われあっさり飽きられかねない。

多くのパデル関係者はこの部分を間違えているように思う。

 

パデル テニス スカッシュ


今更ではあるがパデルとはどんなスポーツか。 

詳細はこちらに譲るとして、実際にはどんなスポーツなのか。

今の時代まったくもって新しいというものが出にくくなりつつある時代ではあるが、それはスポーツでも同様で(野球やサッカーのように世間に広く認知されるまでに拡大するという意味で)、スポーツでもなんでも新しいものの多くは、何かと何かを掛け合わせた「ハイブリッド」なものがほとんどである。

例えばお菓子のぷっちょ。

「ソフトキャンディ」「グミ」という別々のお菓子として食べられていたものを掛け合わせて、「ぷっちょ」として売り出す。

「テニス」「スカッシュ」としてそれぞれプレーさせれていたものを掛け合わせて誕生したのが、「パデル」というスポーツである。

残念ながら日本国内ではまだパデルはぷっちょほどの認知度は得られていない。

こういったハイブリッドなものを普及させるときに壁になるのが、先の都知事選と同様「無党派層の獲得」と「支持政党が明確な有権者の牙城を崩す」ことである。

政治は難しいのでぷっちょに置き換えるが、ソフトキャンディは「ハイチュウ」しか認めない人、「コーラアップ」こそ唯一のグミだと主張する人、そもそもお菓子を好きでも嫌いでもない人。

すでに「ハイチュウ」や「グミ」のファンの人達の興味をぷっちょに向かせようとすることと、今まで「お菓子」に興味がなかった人に興味を持ってもらうようにするには、当然方法や口説き文句は異なる。

すでにそれの「ファン」という人達は往々にして、自分が好きなものが1番でそれ以外は邪道か、そうでなくても下に見る傾向がある。

一方興味がない人というのは「食わず嫌い」な人が多く、とりあえず食べてもらうまでが一苦労だが、一度食べてもらえればそれに対してまだニュートラルなため、好きになってくれる可能性は高い。
 
 パデル業界の人達の中にこの違いを分かっていない、気付いていない、分かっているがそれほど重要なことではない、と思っている人が少なくないことが少々心配である。

 ここを疎かにすると、「斬新だけど受け入れられずに消えていく」多くのお菓子達と同じ運命をパデルも辿ることになる気がする。
 

パデル テニス スカッシュ 違い 強くなるためには


カウンター。

サッカーでのカウンター攻撃、ボクシングでのカウンターパンチ。

テニスだとジョコビッチやナダルの驚異的な切り返し。

こういったカウンターと呼ばれるプレーやショットは多くの観客を湧かすし、また自分でそういったプレーをするのもとても気持ちが良いものである。 

パデルにももちろんカウンターはある。

しかもパデルの場合「最後の最後のどんでん返し」が比較的多いため、見ている観客も楽しく、またプレーしている選手達も最後まで諦めないでプレー出来る。

反面、カウンターが多いということはそれだけ「安易に攻めてはいけない」ということでもあり、プレー中に「我慢」する必要が出てくる。

言い方を変えれば、「やられないように気をつけながら」攻めなければいけない。

逆にカウンターが少ない競技や種目であれば「とにかく攻める」ことが出来る。

当たり前だがカウンターを警戒しないでいいからだ。

カウンターがないのだから「やられる」ときのことを考える必要はなく攻めまくればいいのであって、万が一カウンターを食らったとしても「たまたまだ」と割り切れる。

ではどれぐらいパデルでは我慢すればいいのか。

似ていると呼ばれるテニスやスカッシュと比べると私の中では、

シングルス(テニス)
パデル
スカッシュ
ダブルス(テニス)

の順番で我慢が必要だと思っている。

2対2でネットを挟んでプレーするわけだから、テニスのダブルスと同じなのではないかと感じる方も多いと思うが大きな間違いである。

テニスにおいてダブルスというのは「攻撃的なゲーム」あり、一方シングルスは「守備的なゲーム」である。

シングルスでは守備的なプレーをするチャンピオンが多数生まれているのに対し、ダブルスのチャンピオンのほぼ100%が攻撃的なプレーをする選手である。(道具の進化により今後守備的なプレースタイルのダブルスチャンピオンが生まれる可能性はある)

シングルスではカウンターショットを見る場面は少なくないが、ダブルスではほぼ皆無であり、ほぼ最初に主導権を握ったペアがポイントを取る。

だからダブルスではラリー回数が短い。

一方シングルスではカウンターを食らわないよう、攻める場面や攻め方を慎重に選んで攻撃をするためダブルスに比べるとラリー回数は多くなる。
 (なぜ多いか(少ないか)を説明すると今回のタイトルから離れてしまうので省略します)

パデルはどうか。

パデルとテニスのダブルスの一番の違いはやはり「壁」である。

では壁があるのとないのとでは何が違うのか。

壁がないテニスであれば、相手をコートの横(や後ろ)に自分の意図した分だけ追い出すことが出来る。(コントロール出来ればの話だが)
 
そしてそのショットは(可能なら)速ければ速いほど良く、強ければ強いほど良い。

 またそのショットは相手から遠ければ遠いほど良いし、またロブで相手の頭上を抜いたり、速いボールで相手の横を抜いたり出来ればテニスの場合ほぼ得点出来る。
 
テニスでは自分の頭の上や体の横を通り過ぎていったボールに追いつき返球することはほぼ不可能だからだ。

一方パデルの場合は相手の上や横を抜いても壁から跳ね返ってくるので、中途半端に強く(速く)打つと相手の横を通り過ぎるまでは「強くて良いショット」だったのが、壁に当たって跳ね返ってくると今度は相手にとって「良いショット」になってしまう。

だからパデルの場合もテニスのシングルス同様、「慎重に攻めなければいけない」のだ。

こういったことを考えるとパデルは、

「打つショットや動きはダブルスに近いが、戦略的な要素や心構えはシングルスに近い」
 
と言える。

こういった要素も持っているからこそパデルは楽しいのだ。

 

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