日本パデルアカデミー

テニスとスカッシュのハイブリットスポーツ、パデル。 パデルは40年ほど前にスペインで生まれたスポーツで、欧州や南米を中心に親しまれており、本場スペインではテニス人口を上回る競技人口をもつ人気スポーツとなっています。 「パデルが上手になりたい」という方のお役に立てれば幸いです。

パデル テニス スカッシュ


現在のパデル界の年齢層をグラフで分けると、30代が30%、40代が30%、20代が20%、50代が10%、その他が10%といった感じであろうか。

最もボリュームが多い30・40代の方々、その中でも特に男性の方々を見ていて最近感じることがある。

 「若さ」を売りに出来なくなってくる年代にさし掛かると、多くの男性は今後の自分の身の振り方というか、これからどんな立ち居振る舞いをしていくかということを考えるようになってくると思う。

年齢が上がるといろんな意味である程度自分の好きなように自分の好きなことが出来るようになってくるため、自分の選択次第で「やな奴」にも「いい奴」にもなれる。

もう少し正確に言うと、若いとき以上に簡単にやな奴になれる。

なぜなら自分の外側から様々なフィードバックを受けることがほとんどなくなるからだ。

若い頃であれば、上司や親や先生などから(頼んでいなくとも)たくさんフィードバックがもらえた。
その時点での本人にとってはネガティブなフィードバックでも、将来プラスに転じるありがたいフィードバックというのはこっちから求めなくても数多くもらえた。
 
だから「個性的なうえにイヤな奴」にはならずに済んだ。

だが年齢を重ねていくとこういったフィードバックもなくなるし、若い頃より自由も利くしで、リミッターが利かなくなってしまう。

オヤジや年齢がいっている人で、かなり奇抜なキャラクターの人が多いのはこのためなのではないかと思っている。

そんななか、 自身を客観的に見つつも自分なりの魅力を作り出せている人を見ると、変な意味ではなくて、「あ〜なんか良いなぁ」と思ってしまうのです。

包容力、共感力、人当たりの良さ、リーダーシップ、空気感、表情、懐の深さ、潔さ、気遣い、あえて空気を読まないetc・・など、なかなか若い頃には自然と出すことが出来なかったこれらの魅力を、自分なりに見つけて解釈してものにしている人をパデル界でちょくちょく目にするのです。

顔がカッコイイとか身体が引き締まってるとか、外側の部分以外のこういった目に見えない魅力に溢れている人達がパデル界に数多く存在するというのは強みだと感じます。

簡単に言うとキャラクターが良いということになるのでしょうが、そんな一言では言い表せない、目に見えない、なんとも言えない魅力。

昔はまったく理解出来なかった、「オヤジが好きな若い女の子」の気持ちがやっとわかりました。

同じ男から見ても、「こりゃモテるわ」と思えるからです。

恐るべしアラフォー男性。

頼もしい。

パデル ルール ダブルス ラケット コート

 先日とあるパデルコートでこんな会話を耳にした。

「あ、これ?こんなん簡単でしょ。教わんなくても俺が教えてあげるよ」

ある男性がパデルを初めて見た女性に対して掛けた言葉である。

会話から予想するに、男性はテニス経験が豊富(豊富なだけで強くはないと思われる)だがパデルは初めてという男性で、一方女性はパデルがどんなスポーツなのかとりあえず見学に来た、といった感じである。

何も盗み聞きしていたわけではなく、男性が周りに聞こえるような大きな声で話していたからだ。

パデルをある程度知っている人からすると、この男性があとで恥をかくことになるのは想像がつくであろうと思う。

だが現在パデルをしている多くの人は、この男性のように言葉に出さなくとも、心の中では大なり小なり似たような思いを最初に抱いたはずである。

もちろん私も同様である。

「テニスコートより小さいコート」で、「テニスラケットより短いラケット」で、「テニスボールより弾まないボール」を使うパデルは、どうしてもテニスをしている人達になめられる。

実際プレーしている人達を見ても、パデルは一見すると「おばさんテニス」に毛が生えた感じに見える。

本来スポーツに上も下もないのだが、どうもテニスプレーヤーからパデルは下に見られる。

テニスよりパデルのほうが難しい部分もあるし、ともするとテニスのことを、

「難しいわりには全然ラリーが繋がらないあんなスポーツよくやるね」

と思っているパデルプレーヤーもいるかもしれない。

だからどちらもリスペクトし合えばいいのだが、プレーしたことがなくパデルを見ただけ聞いただけという人がパデルを腐す傾向にある。(両方並行してプレーしている人のほとんどはパデルの難しさが分かっているからだ)

この会話を聞いたときは頭の中に熱血硬派くにおくんの決めゼリフ浮かんできたが、後で冷静に考えてみるとこれこそがパデルの良いところなのではないかと思った。

「こんなのテニスやってりゃ簡単だよ」

と思って気軽に始めてみたら、思いのほか奥が深い。

上手にプレーできないことが悔しくて徐々にのめり込んでいく。

こんなシナリオが浮かんだからだ。

こういう心理的な意味での「気軽に始められる」というのは、パデルの持つ魅力だと感じた。

だから今は「テニス出来る人ならパデルは簡単」と思わせておく。

そしてこういう人達がパデルに移行してきたときに受け皿があるよう、パデルコートが日本全国にもっと普及していくことを願う。

 

為末大 諦める力 本

良書だった。

自分が為末氏を好きなのを抜きにしても良い本だったと思う。

この本の中でも度々言っているが、スポーツ界のグレーな部分というか、スポーツに携わる人達にとって

「そこは触れないでおこう」
「オブラートに包んでおこう」
「見て見ぬ振りしよう」 

と日頃思っている部分に対して、為末氏はハッキリ切り込んでいく。

どっぷりスポーツ界(のグレーな部分)に浸かっている人にとっての、「それを言っちゃあお終いよ」という部分に自分なりの提言をしている。 

「自分は何の勝負をしているのか」
「何の勝負では負けたくないのか」

ということを自分の中で明らかにし、今勝負している分野で勝ち目がないと思ったら前向きに「諦める」。

為末氏自身も100mを諦め、400mハードルで勝負を挑むことにした。

テニスを諦め、パドルで勝負を挑むことにした。

今後こういう人が増えてくるだろう。

現在のテニス人口の中での区民大会どまりの成績と、現在のパデル人口の中での全日本レベル。

どちらが上でどちらが下というのは本人が決めることで、またどちらの世界で勝負するのかというのも本人が決めること。

個人的には、テニスではなくパデルで勝負したほうが結果が出そうな人というのはとても多いように思っている。

冷静に自問自答出来るテニスプレーヤーが増えることを願う。
 

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