日本パデルアカデミー

テニスとスカッシュのハイブリットスポーツ、パデル。 パデルは40年ほど前にスペインで生まれたスポーツで、欧州や南米を中心に親しまれており、本場スペインではテニス人口を上回る競技人口をもつ人気スポーツとなっています。 「パデルが上手になりたい」という方のお役に立てれば幸いです。

パデル テニス スカッシュ 上達 強くなるためには



パデルラケットは最大で縦45.5cm、横26cm、厚さ38mmとし、中心部分に数を限定しない9~13mmの穴が開いている。表面は30cm×26cmというサイズを越えないことと平面でなければいけない。

一方テニスラケットは最大で縦73.66cm、横31.75cmとし、ストリング面は最大で縦39.37cm、横29.21cmを超えてはいけない。(スカッシュラケットの長さは最大で68.5cm)

重さに関してはパデルラケットは330g〜380gの間のものが主流で、テニスラケットは250g〜350gのものが主流であり、スカッシュラケットは90g〜150gが主流である。

長さに関してはテニスラケットとスカッシュラケットはほぼ同じで、パデルラケットがこの二つに比べて約30cmほど短い。

重さに関してはスカッシュラケット→テニスラケット→パデルラケットの順で重くなっていく。

重いことによる特徴
  • スイングスピード(特に初速)が上げにくい
  • 振るのに大きな筋肉が必要となる
  • 一旦降り出せば大きなエネルギーが得られる
軽いことによる特徴
  •  スイングスピード(特に初速)が上げやすい
  • 小さな筋肉で振れる
  • 大きなエネルギーが得にくい
長いことによる特徴
  • 遠心力を用いやすい
  • 遠くのボールに届きやすい
  •  スイングスピード(特に初速)が上げにくい
  • 振るのに大きな筋肉が必要となる
  • 一旦降り出せば大きなエネルギーが得られる
軽いことによる特徴
  • 遠心力を用いにくい
  • 遠くのボールが取りにくい 
  • スイングスピード(特に初速)が上げやすい
  • 小さな筋肉で振れる
  • 大きなエネルギーが得にくい

ざっと挙げるとこんな特徴があるが、簡単に言うと、

重い・長いラケットはパワーが出しやすい反面、操作性が悪い

軽い・短いラケットはパワーが出しにくい反面、操作性が良い

ということである。

別の言い方をすると、

重い・長いラケットは手の力もしくは手の感覚を使いにくい

軽い・長いラケットは手の力もしくは手の感覚を使いにくい

これはどういうことかと言うと、卓球やバドミントンは誰でも一度はやったことがあり、また比較的簡単にラリーやゲームを楽しんだ経験があると思うが、これはラケットが「軽い・短い」からだ。

一方テニスは(見た目と裏腹に)誰でも「簡単にすぐに」はラリーやゲームを楽しめない。

なぜか。

おそらくラケットスポーツの中ではテニスのラケットが最も「長くて重い」からだ。

そういう意味ではスカッシュラケットやバドミントンラケットも長いが、スカッシュラケットは重さがテニスラケットの半分以下であり、バドミントンラケットに至ってはテニスラケットの1/3程度の重さのため、テニスラケットに比べればどちらも軽いためテニスラケットに比べれば操作しやすい。
  • 軽くて短い卓球ラケット
  • 軽くて長いバドミントンラケット
  • 比較的軽くて長いスカッシュラケット
  • 重くて長いテニスラケット
  • 重くて短いパデルラケット
これは個人的な感想だが、短いことと軽いこと、どちらが競技を簡単にさせるかといったら私は短いほうだと思っている。

初心者が卓球とパデルで空振りする回数と、バドミントン、テニス、スカッシュで空振りする回数を比べた場合、恐らく後者のほうが多いと思う。

なぜかと言うと、一般の方は身体の中心部分の「感覚」がほとんどなく、身体の末端の部分の手(や足)にしか感覚がないからである。

一方アスリートはと言うと、手の感覚はもちろんあるし、それでいて身体の中心部分の感覚もある。

だからアスリートは自分の腕の長さほどもある長い(テニス)ラケットでも力強く振れ、またハンドアイコーディネーションが必要となる細かいテクニック(タッチ)も使えるのだ。

なので「軽い・短い」ラケットを使ったスポーツほど簡単で、「重い・長い」ラケットを使うスポーツほど一般的には難しい。

もちろんラケットの「厚さ」「バランス」「グリップの太さ」「フレーム形状」など、他にも考慮しなければいけない様々な部分はあるが、それらも含めるととても煩雑になるので今回は重さと長さに絞って考えた。

まとめると、重くて短いパデルラケットはテニスより間違いなく一般の方はプレーしやすく、またテニスに比べてらりーやゲームを早い段階で楽しめる。

それはラケットが短いというのが一番の理由だが、テニスラケット以上に「重い」というのもその一因だと思っている。

あえて重くすることで「手(首)で振れないように」とパデルの考案者は考えたのではないだろうか。
 
それと重いことによるもう一つの特徴は「速く振れない」ということだが、これもパデルコートの大きさや壁があることなどを考えると、これまた絶妙な重さのように思う。

テニスもそうだが、パデルも最初に考案した人の「さじ加減」が実に絶妙である。

多くの人が熱中するのも頷ける。

 

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テニス(ダブルス)で使われる主な戦略とは、

センターセオリー
 
低いボールを打つ

相手より先に有利なポジション(ネット付近)を取る

時間を奪う

2対1の形を作る
 
 
ざっと挙げると以上のようなものがある。(細かいものを含めるときりがないので、細かいものは戦術の部分で列挙したいと思う)
 
これらはそのままパデルにも当てはめられる。

壁を介さずにボールを打つ場合、技術的にもテニスの技術がそのまま使える(ラケットの長さと重さの違いによる感覚の変化はあるが)ので、テニスで使っていた戦略・戦術や技術が無意識に使える。

壁を有効に使うという点においては、スカッシュから転向してきた人が大きなアドバンテージを得るが、ルールやコートの形状、他にも種目や道具、そして戦略や技術、精神面などはテニスと通ずる部分がかなりあるので、テニスから転向してきた人のほうが今までの経験を有効に使えるだろう。

ただ戦略の中で注意しなければいけないのは、やはり打ったボールが「壁から跳ね返ってくる」ということ。

テニスの場合、基本的には「相手の横をボールが抜け」ればポイントを取ることが出来る。

なのでボールの速さ・高さ・回転などにはそこまで意識を向けなくても(もちろんテニスも考慮するが)相手の横(もしくは頭上)をパスすることだけ考えていればいい。

だがパデルの場合、相手の横を抜いた後の「壁からの跳ね返り具合」も考慮しなければいけない。

ここを気にしないでプレーしてしまうと、パデル特有のカウンターの餌食となってしまう。

先ほども言ったが、壁を考慮してプレーするのはスカッシュプレーヤーに一日の長がある。

それでもトータルすると、パデルはテニス経験者のほうが違和感なくプレー出来るだろうと思う。
 

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スカッシュでよく使われる主な戦略とは、


壁際(サイドウォール・バックウォール)にボールを集める

低いボールを打つ

速いボールを打つ

2バウンド目が壁に寄るように打つ(意図的に跳ね返りを使う場合を除く)

コートの中で一番距離が長い対角線を相手に走らせる

 Tポジションから離れた場所で相手にボールを打たせる
 
なるべくTポジションに近い場所でボールを打つ  


ざっと挙げると以上のようなものが考えられるが、このほとんどがパデルでも使えるものばかりである。

どちらも「壁」という制限があるため、ボールが壁に近ければ近いほど相手のスイングを制限させることが出来、かつ相手をそれだけ動かしていることにもなるので、両スポーツにとって壁を上手に利用することは特に欠かせない戦略となる。

ただしパデルボールはスカッシュボールと比べ弾むため、壁際にボールを寄せることはスカッシュほどには有効でなく、また難しい。

ということは、これに関してはスカッシュと逆の発想で、あえて「弾ませる」という戦略も成り立つ。

自分がどこで打つか、相手にどこで打たせるか、つまり自分と相手のポジションに関してはパデルももちろん大事な要素だが、スカッシュのほうが対戦相手が同一コート内にいる分より重要である。

スカッシュからパデルに移行した場合、この「壁を利用してプレーする」ということが「身体に染みついている」ということが最大のアドバンテージとなる。

プレーすれば分かるが、壁から跳ね返ってくるボールを返球したり、壁際にボールを寄せる「感覚」というのは、頭で考えるより実際に何度も経験するほうが上達が早い。

この経験値を活かせば、「壁」という概念がないテニスや他のスポーツから来た人達よりも数段有利な位置からスタート出来るだろう。



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