image


第1シードとして臨んだ今大会ですが、結果はベスト4。

女子の第1シードも惜しくも準優勝。

チームNexus、チームパデル東京としては厳しい船出となりましたが、来年3月の全日本パデル選手権に向けて、チーム一丸となって焦らずパデルの実力を上げていきたいと思います。

今回感じたのは三つ。

一つ目はパデルもテニス同様外的条件(サーフェス、気候、開催地、使用球、インドアかアウトドアかetc)に合わせて自分の技術やプレーをアジャストしていく必要があるということ。(これはもしかしたらテニスよりパデルのほうが難しいかもしれない。テニスはストリングを張るテンションの上下である程度調節が出来るが、パデルは自分の感覚自体を調節しなければいけない)

ということはこれまたテニス同様、各プレーヤーのタイプによって得意不得意のある外的条件があるということ。

そういった得意不得意がないオールマイティーな選手を目指したいが、現実問題としてはテニスのクレーコートスペシャリストのように、自分の得意な外的環境で戦えるトーナメントを意識的に選ぶというのも今後必要になってくるのかもしれない。

二つ目は以前に比べたら「パデル」をしている選手が増えたこと。

去年はレボテが出来たら「おーすごい」だったのが、ちょっと前ぐらいからレボテで返しても誰もあまり驚かなくなりました。

それだけ競技力が向上しているということですね。

それから女子でベスト4に残ったUさん、男子でベスト4に残ったO・Sペア。

こういった選手がテニス力ではなく「パデル力」でベスト4まで勝ち上がったことは、これから試合に出ようとしている人や、惜しくも負けてしまった選手達のこれからの目標や羅針盤になると思います。

三つ目は男女共にパデルに気持ちの入っている選手が多かったこと。

試合を見ていても伝わってきましたし、試合前後の言動を見ても伝わってきました。

私は以前からコーチの仕事とは「選手を励まし、鼓舞し、(ポジティブな)感情を引き出すこと」だと思っています。

「楽しいからまたやりたい」
「上手に打てると楽しい」
「負けて悔しいからもっと練習したい」
「勝つと嬉しいからもっと勝てるように練習したい」

選手のこういった感情をコーチが引き出すことが出来れば、コーチの仕事としては半分成功していると思っています。

負けたのにヘラヘラ笑っている選手より、悔し涙を流すぐらいの選手のほうが私は好きです。

現在私が指導している選手が何人か今大会に出場していましたが、引き続き上達のためのお手伝いをしていきたいと思います。

四つ目は、その指導している選手の悔し涙に、図らずももらい泣きしてしまったこと。

私のほうも感情を揺さぶられていました。

こういった感情になったのはもう何年もなかったので自分でもかなり驚きました。

四つでした笑


決勝まで残った選手の皆さん、おめでとうございます。

それから日本パデル協会、パデル東京、善福寺公園テニスクラブ、TBSオンデマンドのスタッフの皆様、大変暑い中運営、撮影ありがとうございました。

また、用品提供してくださっているパデルアジア様、日本パデル様、いつもありがとうございます。


最後に、私の好きなシーモア・バーンスタインというピアノ教師の言葉を。

「人生には衝突も喜びも調和も不協和音もある。それが人生だ。避けて通れない。同じことが音楽にも言える。不協和音も解決もある。解決の素晴らしさを知るには、不協和音がなくては。不協和音がなかったらどうか?和解の意味を知ることもない」

これをパデルに置き換えてみましょう。

「人生には衝突も喜びも調和も不協和音もある。それが人生だ。避けて通れない。同じことがパデルにも言える。敗北も勝利もある。勝利の素晴らしさを知るには、敗北がなくては。敗北がなかったらどうか? 勝利の意味を知ることもない」