2018/06/29 「ATHLETE LIVE」さんに掲載していただきました! アスリート体育会のためのキャリアマガジン、「ATHLETE LIVE」に掲載していただきました!39歳でゼロからスタートした「パデル」。今、日本代表キャプテンに。アーチェリーの山本先生から「中年の星」を引き継ごうと思います 笑 タグ :パデルテニススカッシュスペインコーチレッスン全日本コート東京大井町
2018/06/13 男子は予選敗退。 6/9‐10にかけ、オーストラリアのゴールドコーストにあるKDV SPORTにて行なわれていたWorld Padel Championships2018 アジア・オセアニア予選ですが、オーストラリアに対し1勝5敗という結果になり、予選敗退が確定しました。代表選手の一員として、またキャプテンとしてとても悔しく、残念で、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ限られた時間と環境と資源の中で各選手自分がやれることはやったと確信しています。もちろん「たられば」がないわけではないですが、今大会を終えてみてこのメンバーで戦えて本当に良かったなと思いますし、「また2年後このメンバーで戦いたい」という気持ちも選手の間に芽生えました。約一か月前に正式に代表メンバーに選ばれ、「世界選手権」「国別対抗戦」「日本代表選手」「日本代表チーム」という言葉を背負うことになり、それなりに意識はしてきましたが予選が近づいてくるにつれナーバスになっている自分がいました。予選数日前、知人に「今日はやけに突っかかってくる」と指摘され、そこで初めてすでに戦闘モードに入っていることに気づきました。出発間近になって選手間でかなり激しいディスカッションもありました。どれもこれも「勝ちたい」という気持ちが抑えきれなくなってのことだったんだと思います。こうした経験ももちろん初めてで、2年後に活かせる貴重な経験となりました。今思うのは、このプレッシャーをなくそうとするのではなく、また考えないようにするのでもなく、正面からきちんと向き合い、そのプレッシャーをある程度背負ったまま良いプレーをする方法を自分なりに見つけるほうがいいなと思いました。そして個人戦とは違う団体戦の難しさも痛感しました。ゲームを落とせば取得ゲーム数に響く。セットを落とせば取得セット数に響く。自分が負けるということは勝敗数に響く。こんな当たり前のことがボディブローのように後々響いてくる。個人戦であれば「このゲームは捨てよう」「このセットは捨てよう」という考えも場合によってはありますし、仮にそれによって負けたとしても自分が敗退するだけで済みます。ですが団体戦ではそうはいかず、こういった「内側での葛藤」とも戦う必要が出てきます。簡単に言うと「いつもの自分のパターン」通りにプレーが出来なくなるということです。これらに加え、自チームのペアの組み合わせ、サイドの選択、オーダーの順番、相手のオーダーの予想などをし、誰と誰が組んだらいちばんシナジー効果を生み出せるか、どことどこが対戦すれば相手の戦力を落とせるかを考える必要が出てきます。1勝2敗で迎えた1日目の夜のミーティングは、ゆうに4時間を超えました。次の日の朝も予定より1時間半早くコートに着き、組む可能性のあるすべてのペアを試してみました。結果だけ見ると1勝5敗ですが、我々が狙っていた「二日目全勝」して4勝2敗まであと一歩だったことは選手全員が感じています。私心をなくして「日本チームがどうやったら勝てるのか」にのみ焦点を合わせたあのミーティングは私にとってとても充実した貴重な時間でした。ここからは少し試合の内容について書きたいと思います。負けた日本チームと勝ったオーストラリアチーム、最終的に何がいちばん違ったか。それは一言で言えばミスの数です。明らかに日本チームのほうがミスが多い。反対に綺麗なポイントやスーパーショット、パデルらしいショットは日本のほうが圧倒的に多い。「パデルではこうやってポイントを取るんですよ」というお手本のようなポイントの取り方は日本のほうが多く、オーストラリアは最後がアンガールズのジャンガジャンガのようなポイントの取り方が多かった。具体的にはカウンターアタックの精度がかなり違った。他にもチキータやロブの精度、間の詰め方や伸ばし方が一枚上手だった。そして、ポイントを取られ始めたり、こちらが何かを変えたときの素早い戦術の変更や、相手にプレッシャーがかかるゲームなどでの圧力の掛け方は敵ながら見事だなと思った。これらのことは付け焼刃では出来ないので、おそらく普段からそういったことを想定した練習や習慣があるのだと思う。一部を除き、まだまだ日本ではテニスチックなスピードボールで勝負するパデルプレーヤーが多いが、世界を舞台に戦い、世界でも勝利するということを考えた場合、スピードだけでは勝てないことを今回出場したメンバーは全員理解しました。2年後に代表入りを目指している選手は、まず国内でこの6人に勝つ必要があります。この6人にはもはやスピード勝負は通じません。テニスではなくパデルをして勝つ必要があります。仮に万が一テニス力でこの6人に勝ったとしても、確実に世界では勝てません。その証拠に、予選二日目の戦略として「テニス力で押してみる」というプランも考慮してプレーしたもののオーストラリアに負けたからです。ボレーやスマッシュ、ストロークなどは客観的に見て日本チームが上回っていました。テニスでもスピードを上げるとショットの確率は落ちますが、効果は保たれます。ですがパデルの場合、確率も落ちる上に効果も落ちる。今回の6人はテニスも出来てパデルも出来る(私はもうテニスは出来ません笑)のでこういった戦略を考えましたが、結果としては通じませんでした。今の日本の現状はテニス対パデルの構図が多く、本当に世界で勝とうと思ったら高いレベルで「パデル対パデル」の切磋琢磨が必要で、そのためには日本全体のパデルの底上げが必要です。まだまだ普及段階にある日本のパデルですが、アジア・オセアニアのトップ、もしくは世界に食い込むことを考えたらもう一方でこういったことも考えていかないといけないと思います。ここからは個人的な思いになりますが、今回生まれて初めて「日本を代表して海外の選手と戦う」ということを経験して、2年後もう一度この同じ舞台に立ちたいという思いが強くなりました。2年後は44歳。もうとっくにバカボンのパパの年齢を超えています。自分の身体との闘いや、若い有望なプレーヤーの台頭など乗り越えていかなければいけないものはたくさんありますが、まだまだ頑張りたいと思いました。そして今大会で再認識したことは、この歳になっても自分は負けず嫌いだということ。負けた直後に笑顔は作れない。作りたくない。そんなことより負けたくない。選手、コーチ、いい歳したおじさん、この3つのスイッチを上手に切り替えながら2年間過ごしていきたいと思います。個人的に足りないことややれるようになりたいことなどが明確になったので、それを一つずつつぶしていって、2年後オーストラリアに圧勝したいと思います。もしかしたらこの思いはこのおじさんも同じかもしれない。日本チームの平均年齢を大幅に上げたおじさん二人。慣れない海外製の食洗器とサランラップと格闘するおじさん二人。食事と海外のことなら何でもお任せ、えいちゃん&ジャック。村澤君には本当に助けられました。オーストラリアからの遠隔操作、現地での運転、通訳などなど。もし私だけが運転していたらラウンドアバウトを永遠に回り続けていたことでしょう。えいちゃんの食に対するこだわりは夕食と朝食時に威力を発揮。スーパーでの買い物は、「えいちゃんが手にしたものは間違いない」という信頼が生まれていました。オーストラリアチームと会うなり髪型をイジられる、愛されキャラの原田君。誠実なのかチャラいのか、判断に迷う原田君。今回もしかしたらいちばんプレッシャーを感じていたかもしれない原田君。プレーも髪型も一番カッコ良かったです。関西方面の選手は彼を目標にして頑張ってください。イジられることでチームの雰囲気が良くなる奇跡のムードメーカー、富田一輝。日本一「when the night」が上手い男、富田一輝。予選二日目のガッツポーズ、最高にカッコ良かったです。2年後、確実に日本の中心選手の一人になる男です。予選が開催された二日間、最初から最後まで応援していただいた皆さん。応援していただいた上に差し入れまでいただき、本当にありがとうございます。皆さんがいなければ日本の応援は選手のみ。日本陣営に居てもらうだけで心強かったです。皆さんの応援はコートで戦っているとき、目にも耳にも入っていました。それなのに残念な結果になってすみません。今回は時間がなくパデル出来ませんでしたが、またオーストラリアに行く機会や日本にいらっしゃる機会があれば是非パデルご一緒しましょう。今回色々とアテンド頂いたオーストラリアパデル協会のMatt会長。Thank you,Matt.彼も46歳で代表選手に選ばれています。僕もボールは遅いほうですが、彼はさらに遅い。動画で見るより、コート横で見るより、実際にプレーするとよりその遅さが分かります。今週末女子オーストラリア代表と一緒に来日するらしいので、時間があれば「打ったボールに先にハエが止まったほうが勝ち勝負」したいと思っています。ユニフォームの交換もしました。これで今回の悔しさを忘れずに済みますwブーメランはオーストラリアからのプレゼントで、日本からはお返しに高野氏が用意してくれていた扇子をプレゼントしました。最後になりましたが、改めて協賛企業の株式会社mediba様、株式会社Nexus様、WINDSOR RACKET SHOP様、Padel Asia様、RICCOMO様、本当にありがとうございました。良い結果報告が出来ず大変申し訳ありません。でも本当にこのような貴重な経験が出来、大変感謝しております。この経験を今後の「パデル日本代表」となる選手に受け継いでいきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いいたします。本当に最後になりましたが、選手の皆さん短い間だったけど本当に頼もしかったし楽しかった、ありがとう。負けた直後に「すみません」の一言の後、涙を流して悔しがるみんなの姿は忘れません。キャプテンらしいことは「ベッドじゃんけん」と「係決めじゃんけん」での器の大きさぐらいしか見せられなかったけど、キャプテンが要らないぐらい良いチームでした。本当に2年後この6人でまた戦えるよう、各々実力を積み上げていこう。Thank you drive! タグ :パデルテニススカッシュスペインニュースポーツラケット世界選手権日本代表コーチ東京
2018/06/08 World Padel Championships2018 アジア予選 Day1 いよいよ明日11時(日本時間10時)からオーストラリアとの予選が始まります。日本チームには何人も天才IT少年がいるので、なんらかの形(おそらくFacebook)でライブ配信出来るかと思います。ライブで見れなくても動画も撮るつもりですので、良かったら後日ご覧ください。選手皆リラックスと緊張がいい感じで交錯しています。まず明日勝利してオーストラリアにプレッシャーをかけていきたいと思います。では明日日本パデル界に新たな歴史刻んできます! タグ :パデルテニススカッシュスペインレッスンコーチ全日本選手権世界選手権東京