パデル テニス スカッシュ 大井町 スポル

私はコスパという言葉が嫌いです。

俗に言う「コスパがいい」「コスパが悪い」という言葉には、

値段と量
値段と時間
値段と質

を相対的に見て発することが多いと思いますが、スポーツの場面での「コスパがいい・悪い」というセリフには個人的には少し首をかしげてしまいます。

なぜならスポーツの世界ではほとんどの場面で「コスパが悪い」ことだらけだからです。

上達などこれっぽっちも考えていないという場合を除き、多くのスポーツでは費やした時間やお金に比例して上達するなどということは、ごく一部の恵まれた才能の持ち主以外ではあり得ません。

「やってもやっても上手くならない」
「こんなに練習してるのに全然勝てない」

こういったことは(競技)スポーツの世界では日常茶飯事です。

もっと残酷なのは、

「全然練習していない(才能豊かな)人に負ける」

というのも現実としてよくあります。

スポーツの世界でも一時期よく言われていた「一万時間の法則」というのがありますが、最新の研究ではプロスポーツの世界などでの優劣は、費やした時間よりも生まれ持った身体や性格といった「遺伝」でほぼ決まるとも言われています。

競技として何かスポーツに関わってきた方であれば、おそらく一度か二度は「次元が違う」人を目の当たりにしたことがあると思います。

しかし、なんだじゃあやめようと思う人は少ない。

なぜか。

それはまず第一にやはりそのスポーツが好きだからである。

例えばパデルであれば、

パデルをすること自体が楽しい
次にパデルをする予定を立てていることがすでに楽しい
パデルについてあれこれ考えている時間が楽しい

好きなことや没頭出来るものがある人というのは意外と少ない。

そういった人から見たら、「あんなに夢中になれるものがあるなんて羨ましい」と思うはずです。
パデル テニス スカッシュ 大井町 スポル
私は今までコスパを考えて練習したことはありませんが、これまでのスポーツ人生をコスパで振り返ったとしたらかなり悪いと思います。

「練習してもしても上手くならない、いや、前より下手になってる気がする」
「こんなに練習しても上手くならないんだから、これ以上やっても上手くならない気がする」
「もうそろそろもっと違うことに時間割いたほうがいいんじゃないかな」

こう思ったことは何度も何度もありました。

それでもなんとか続けていると、ある日突然上達した手応えを感じられたり、新たな発見や気づきがあったり、今までにない身体感覚が得られたりと、私にとっては「コスパがいい」瞬間に出会えることがあります。

このときの感動や嬉しさというのは文字通りプライスレスです。

おそらくですが、こういった発見や気づきが練習する度にいつもいつも必ず得られていたら感動も嬉しさもないはずで、ということはやはり月並みですが、苦しさを乗り越えて得るものだからこそ価値があり、もっと言えば、そういったことに感動出来る自分で良かったと思えます。



先週末、コートを何時間も取って自主練に励む方、千葉・東京・埼玉のパデルコートをはしごして練習している方、遠くから時間をかけて練習に来てくれるジュニアとその親御さん、週末の休みにパデルを学びにレッスンに来てくださる方、週末二日とも練習したうえ、練習後に一人黙々とラダーをやる奥様とそれを優しく見守る旦那さん、嫁と出張の合間を縫ってなんとか上達を目指す戦うサラリーマンなどをパデルコートで見かけました。

僕はこういった「コスパの悪い」人達が大好きです。

スイッチが違うところに入っていたら危うく涙してしまうとこでした。

こんな皆さんに心を動かされた週末でした。