パデル スカッシュ テニス 違い 上達 強くなるためには


スカッシュ同様パデルにも壁があるため、スカッシュで使われる「壁を利用した戦術」はパデルでも参考に出来る点が多々ある。

ただし同じ壁を利用して行なうパデルとスカッシュでも決定的に違うルールがいくつかある。

まず一番大きな違いは、

「スカッシュはフロントウォールにボールが当たった後、(そのボールがアウトしていなければ)直接サイドウォールやバックウォールに当たってもOK」

で、

「パデルは自分が打ったボールがネットを超えた後、必ず最初に相手コート(地面)に弾まなければならない」

この違いが何を意味するかというと、スカッシュの場合「相手にTポジションから遠い場所でボールを打たせる」「スイングしにくくさせる」「相手の打つコースを読みやすくする」といった目的でサイドウォール際やバックウォール際にボールを集める。

また、床とサイドウォールの境目の部分にボールが当たるとまったく弾まなかったり、弾んでもかなり低く弾むため、ニックショットやキルショットと呼ばれるショットを意図的にそこ目がけて打つスカッシュプレーヤーは多い。

こう考えていくとスカッシュの場合、守備でも攻撃でも積極的に壁を利用していくことが必須となる。

ただこれは自分の打ったボールが最初に壁に当たってもOKというルールだからで、このスカッシュと同じような戦術をパデルで用いた場合、「ハイリスク・ローリターン」過ぎる戦術となる。

例えば横の壁ギリギリに沿って飛んでくるボールというのは、スカッシュもパデルも同様に打ちにくい。

ただパデルの場合は少しでも横の壁にボールが触れたらアウトとなる。

そうなるとスカッシュで横の壁に沿って打つときよりも数倍難しい。

そのためスカッシュでは「ローリスク・ハイリターン」でとても有効な、壁に沿ったストレートショットがパデルではほとんど使われない。

パデルで言うこの「ローリスク・ハイリターン」のようなショットはおそらくロブであろう。

これはスカッシュもパデルも同様だが、「守備することで攻撃にもなっている」もしくは、「守っていたらポイントにつながった」というようなショット(や戦術)というのは、上達しようと思っているのであれば必須のショットである。(このことはテニスも同様で、テニスで言うと「クロスラリー」がそれにあたる)

さて、もう一つのサイドウォールと地面の境目を狙ったニックショットはどうか。

スカッシュの場合も失敗すると相手にチャンスを与えかねないため、試合の中で使われる頻度はそう多くはない。

だが、スカッシュのルールではこのニックショットはうまくいけばポイントが取れるし、うまくいかなくてもある程度は有効なショットになる。

一方パデルでは仮にうまくいったとしても、スカッシュボールに比べパデルボールのほうが反発力があるため壁からボールが出てきてしまうし、もし手元が狂って打ったボールが直接横の壁に当たった場合アウトとなり失点してしまう。

そのため先ほどと同様、このショットもパデルでは「ハイリスク・ローリターン」となってしまう。

もう一つ壁があるスカッシュならではのショットに「ボースト」というものがあるが、これもパデルではルール上OKではあるがほとんど効果がない。

このボーストというのはスカッシュでは基本的には守備のショットではあるが、攻撃にも使うことが出来る。

攻守両面で使えるためスカッシュではこれも必須のショットだが、簡単に言うとサイドウォールを利用してフロントウォールに返すショットのことである。

自分の時間を稼げたり、相手の逆を突いたり、相手をTポジションから動かせたりするので、スカッシュではよく使われる。

ではパデルではどうか。

もしかするとこれは知らない方もいるかもしれないが、パデルの横の壁はすべてガラスで出来ているわけではなく、ネットから2/3ぐらいの部分までは金網で出来ていて残り1/3がガラスで出来ているのだが、パデルで横の壁を使って相手コートに打つ場合このガラスの部分しか使えない。

そうすると大抵の場合相手コートのネット近くにボールが飛んでいくことが多く、いわゆるチャンスボールになりやすい。

そしてパデルは基本的に「ネットを取り合うゲーム」と言えるので、やむを得ない場合を除いて横の壁を利用して返すということはパデルではほとんどない。

以上のことがスカッシュから転向する場合は注意が必要である。