パデル 壁 打ち方

最初にズバリ答えを言ってしまうと、「一人狙い」である。

テニスでもこの戦略は王道であるし、有効でもある。

だがパデルでは特に有効な戦略である。

なぜか。

いくつか理由はあるが、中でも大きいのは「コートの大きさ(相手との距離)」であろう。

テニスと比べてパデルのほうが(コートが小さいため)相手との距離が近い。

ということは、時間的な余裕がないシチュエーションというのはパデルのほうが多い。(だから壁をうまく使えると有利なのだ)

となるとペアのカバーに入るということがパデルの場合テニス以上に難しくなる。

そうすると明らかにレベル差のあるペアや、どちらか片方に明らかな弱点があるペアなどと対戦した場合、この「一人狙い」はシンプルでありながら極めて有効な戦略となる。

 例えばテニスで上級者・初心者ペアvs中級者・中級者ペアが対戦した場合、意外と面白い試合になりそうな気がする。

だがこれがパデルとなるとだいぶ様子が変わってくる。

ほとんどの場合中級者・中級者ペアが勝つ。

なぜか。

以下のように考えると分かりやすい。

テニスの場合は「足して二で割った」ものがペアの実力だとしよう。

先ほどの例で言うと、初心者が1、中級者が2、上級者が3だとする。

そうするとテニスは「2+2÷2=2」と「3+1÷2=2」となり、良い勝負になる。

一方パデルは「二つの数字を掛けた」ものがペアの実力となる。

「2×2=4」と「3×1=3」で、中級者・中級者ペアの勝利。

まだ仮説の域を出ないが、そこまで見当違いでもないように思う。

テニスやスカッシュは「実力通りに勝敗が決まるスポーツ」と言われるが、パデルも同様である。(なぜそうなのかを是非考えてほしい)

そうすると、「トータルの」実力が勝敗を分ける。

だからこういったことを考える必要があるのだ。

「対戦相手のどちらが弱そうか」
「それぞれ技術的にどんな特徴(弱点)があるか」

こういったテニスではごく基本的な分析をして試合に臨んでいる人が、パデルではまだまだ少ないように感じる。

これはおそらく「それどころじゃない」からだろう。

そんなことよりも「目の前のボールを返球することで精一杯」だからだ。

このままでは「反応の勝負」となってしまい、パデルならではの技術・戦術を使ったプレーが楽しめない。

話が逸れたが、技術を向上させつつこういった戦略的なことも考えながらプレーが出来るようになってくると、勝っても負けても楽しい。

負けるのはもちろん悔しいが、負けた理由が分かるというのは意外にモチベーションが上がるもの。

プロ野球の野村元監督が、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言っていますが、その通りだと思います。

「なぜ負けたのか」
「相手はどうやって自分達を負かしたのか」

これが分かるようになれば野見さんのようなワンランク上のおっさん、いやワンランク上のパデルプレーヤーになれると思います。