日本パデルアカデミー

「パデルが上手になりたい」という方のお役に立てれば幸いです。

カテゴリ: パデルとは


今日からスペイン研修が始まります。

なんとマドリッドはまさかの朝から雪がぱらつくという寒さ。

東京より間違いなく寒い気がします。

コートに着きMaxiと30分ほどウォーミングアップを兼ねて打ちましたが、改めて思うのはボールの出どころが分かりづらいこと、タイミングやリズムが取りづらいこと。

全体的にフォーム(スイング)がコンパクトなうえにラケット(リスト)ワークが上手いので、「どこにどんなボールが来るか」「どのタイミングで打つのか」がとても分かりにくい。

日本では速いボールを打っているほうが勝てる可能性が高いので、まだまだスピードのあるボールを打てるようになることが優先順位の上のほうにあります。

もちろん速いボールを高い確率で打てるのであれば全く問題はありませんし、速いボールを打つべきところではそうするべきです。

ですが、「速いボールを打ち続けられるようになること」より、「速いボールをより速く見せられるようになること」のほうがパデルでは大事です。

これと同じぐらい大事なのは、「速いボールを打つこと」より「相手の動くタイミングを遅らせること」。

なぜか分かりますか。

そもそも「速いボールを打つ目的」は何ですか?

これ、意外と分かっていない方多いです。

テニスや他のスポーツでよく言われる、

「遅らせることの出来る者だけが、早めることの意味を知る」

という格言がありますが、まさにパデルはこれが当てはまります。

それとテニスでもよく起こりますが、どうしても一般の方やジュニアなどはプレーに「速さ」を追い求めてしまいますが、本当は「早さ」を追い求めてもらいたい。

「ボールの速さ」もいいですが、「予測の早さ」「判断の早さ」「準備の早さ」を意識することのほうがメリットがたくさんあります。

最後に先ほどの質問のヒントを。

「元中日の与田投手より、元オリックスの星野投手」

もうほとんど答え出ていますね?!笑

パデル テニス バドミントン スカッシュ


パデルは「テニスとスカッシュを合わせたようなラケットスポーツ」とよく言われますが、少し掘り下げて見てみると、壁際のディフェンシブな状況での技術(や戦術)は「テニス+スカッシュ」で、ネット前での比較的オフェンシブな状況での技術(や戦術)は「テニス+バドミントン」のような気がしています。

パデルを知るにはパデルについて書かれた本を読むのが一番ですが、当然のことながら邦訳された書物はありません。

スカッシュの本も日本には数えるほどしかありません。

一方テニスとバドミントンは書店に行くと沢山出版されています。

テニスとスカッシュの本はある程度読んできましたが、バドミントンの本は一度も読んだことがなかったので、手に取って読んでみましたが難しい難しい。

何が難しいかというと、当然のことながらバドミントンに関しては素人なので、シャセだのドリブンクリアーだのクロスファイヤーだのといった、バドミントン特有の技術用語らが何を意味しているのか全く分からず、技術と名前が自分の中で関連付くまで少し時間が掛かりました。。

こう考えると、パデルを初めてやる人がバンデッハだのチキータだのバハダ・デ・パレッドだのと言われても、目が点になってしまう気持ちよく分かります 笑


さてバドミントンの本を読んでいく中で、パデルと大きく違うところとかなり近いところがありました。

一番違うのは技術。

バドミントンのラケットは90〜120g前後のものがほとんどで、一方パデルのラケットは340〜380g前後がほとんどです。

ちなみにスカッシュは100〜140g前後で、テニスは280〜330g前後です。

お分かりの方もいるかもしれませんが、いろいろ技術的な要素がある中で最も違いが現れるのは「リストワーク」です。

当然のことながらラケット重量が軽い競技のほうが手首を使いやすく(効かせやすく)、重いほうが使いにくくなります。

また、他競技に移行する場合もこのラケット重量が近い競技同士のほうがうまくいきやすい。

ということは、

バドミントン⇄スカッシュ
テニス⇄パデル

バドミントンからスカッシュに移行して強くなった選手の話も聞いたことがありますし、もちろんテニスからパデルというのはよく聞きます。

このラケット重量という視点から考えると、似ている部分があるとはいえ、技術やボールを打つ感覚に関して「スカッシュ→パデル」「バドミントン→パデル」というのは、「テニス→パデル」に比べるとかなり違いがあると思います。

「スイングの速度」がより求められるのか、それよりも「ラケットワークの再現性」が求められるのか。

技術と戦術は密接に関係し合っているので、安易に他競技の要素を取り入れるのは危険ですが、それでもこの本から参考になる箇所が沢山ありました。(どっちやねん!というツッコミが聞こえてきそうです 笑)


* 対人競技であること。相手のショットやコースを予測し、逆に自分は相手に読まれないショットやコースを打つよう心がける。それには読まれにくいフォーム、ラケットワーク、フェイントなどが大切。

* 他のラケット競技に比べて打つ打点が多い。

* ラケット競技の中でもフェイントが多い。ラケットワーク、フォーム、ボディアクション、時間差、それらの複合と5つのフェイントをマスターする。フェイントは相手のフットワークやリズムを崩す高度な技術。

* ゲームの得失点の8割から9割はどちらかのミス。ミスの競い合いという意識を強く持って練習する。

* サービスに変化や威力がない。エースが狙えない。コントロールを磨くことがサービスの唯一の努力目標。

* テニスや卓球よりラリーが立体的。



これらの要素はそのままパデルに当てはめて考えても差し支えないと思います。

やればやるほど奥が深いスポーツ、パデル。

¡Animo!

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6/20-22日の三日間、パデル東京にて国際パデル連盟推薦のコーチ、マキシモ・カステロッテ氏とホルヘ・ニコリーニ氏を招き、日本パデル協会発行のコーチ資格を監修していただきました。

マキシとニコは私が以前スペインに行った際指導を受けていたコーチで、再確認・再発見はもちろん、今回中塚会長の通訳のおかげで以前から疑問に思っていた事柄を聞くことが出来、とても有意義な三日間を過ごすことが出来ました。

二人の言っていることはまったくブレがなく、「基礎」「反復」「ディフェンス」「バンデッハ」「(テニスではなく)パデルをする」などがキーワードということは変わりがありませんでした。

休憩時間に中塚会長と話していたとき、「この二人は“近道はないんだよ”ということを言いたいんだと思う」と言っていましたが本当にその通りで、講習会の内容も「近道がないということを我々指導者が選手に如何に分からせるか」というような話がとても多かったように思います。

そのためにはまず我々指導者からということです。

似たような話として、パデルっぽいことはすぐ出来るが、「パデル」をするにはパデルを知ることと、パデルの基礎を学ぶことが必要とも言っていました。

こういったことを未だにこの二人が伝えるということは、それだけ正しいパデルを伝えるには地道な啓蒙活動が必要なんだなと痛感しました。


他にもビボラはここ十数年の間に生まれた新たな技術ということや、サーバー側の前衛のポジショニングなど新たな発見もありました。

この講習会に来た方は、「何がパデルなのか」ということがはっきり明確になったことと思います。

日本のパデルはこの三日間で一歩進んだような気がしますし、と同時に悩ましい問題も出てくるなと感じた三日間でもありました。

ニコとマキシ、本当にありがとう。

Muchas Gracias!

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