
「コーチ、次の試合しっかり攻めて負けたのなら仕方ないですよね」
テニスの世界ではよく聞くセリフであったが、最近パデルでもちらほら聞こえてくるようになった。
こうアドバイスする方も使い勝手の良いアドバイスであり、される方にとっても耳障りの良い、受け入れやすく納得しやすいセリフでもある。
ただ本当にそうだろうか。
私はとにかく負けたくないので、攻めたほうが勝つ確率が高いと思えば攻めるし、守ったほうが勝つ確率が高いと判断すれば率先して守る。
テニスの世界ではよく聞くセリフであったが、最近パデルでもちらほら聞こえてくるようになった。
こうアドバイスする方も使い勝手の良いアドバイスであり、される方にとっても耳障りの良い、受け入れやすく納得しやすいセリフでもある。
ただ本当にそうだろうか。
私はとにかく負けたくないので、攻めたほうが勝つ確率が高いと思えば攻めるし、守ったほうが勝つ確率が高いと判断すれば率先して守る。
でも頑張って守ったのに負けるかもしれない。
その可能性があるので、「守って負けるぐらいだったら気持ち良く攻めて負けたほうがいい」となる。
ただこうなると、勝敗より自分の「○○したい」という気持ちを優先してることになりはしないか。
「守って勝ってもおもしろくない」
このセリフもよく耳にするが、これなどは「勝敗<気持ち」を優先している典型的な発言であろう。
競技としてプレーしているのであれば、これはずれている。(Funとしてプレーしている人にはもちろん当てはまらない)
競技としてプレーしているのであれば、これはずれている。(Funとしてプレーしている人にはもちろん当てはまらない)
試合に出場したりゲームをしたりする際、勝敗がすべてではないという考え方もあるし、楽しみ方は他にもあるというのも理解出来る。
だが私の場合、試合に出場するのであれば負けたくないし、どんなに無様なプレーをしようと負けるよりは勝ったほうが楽しい。
試合に出場している、もしくはこれから出場しようとしている人は、試合に対して自分が何に重きを置いているのかをはっきりさせてから試合に臨んではいかがだろうか。
それから、これはテニスでの指導経験からの統計になるが、上記のセリフを発する選手の多くは守れない。
「守らない」のではなく「守れない」。
この二つには大きな違いがある。
「守ろうと思えば守れるけど、攻めたほうが勝てそうだから守らない」
というのと、
「守れないから攻める(しかない)」
「攻めるべきときにしっかり攻め、それでも負けたのなら仕方ないですよね」
もしこう聞かれたなら、私はペコちゃん以上に首を縦に振って試合に送り出したい。