日本パデルアカデミー

「パデルが上手になりたい」という方のお役に立てれば幸いです。

カテゴリ: 練習

パデル テニス スカッシュ スペイン ラケット

「守破離」という言葉をご存知ですか。

武道や伝統芸能などの世界でよく使われ、その「道」を極めようとするときの成長過程を示した概念で、


守・・・
 茶道や華道で言うところの“型”、囲碁や将棋で言うところの“定石(定跡)”。教えを忠実に守り、「基本」を覚える段階。

破・・・
「守」で身に付けた基本を自分の特性を踏まえて発展、洗練させていく応用の段階です。  長い時間をかけて身に付けた基本を自分に合うようにアレンジしてみたり、他の流派の基本を取り入れてみたりする。

離・・・
「守」「破」をさらに創意工夫し、自分独自のものを確立させる。その人独自のスタイルを作り上げる段階。


パデルに限らずスポーツの多くはこの「守」が一番ボリュームがあり、また深いように思います。

 この段階では指導者や基本に忠実な選手の「真似」をします。

学ぶは「真似ぶ」なので、毎日毎日練習して基礎となる「型」や「定石」をしっかり見聞きして学び、当たり前のことが当たり前に出来るようになるまで、膨大な時間とエネルギーを注ぎ込みます。  

この部分はまさしく言うは易し行うは難しです。

 目新しさはなく、単純な動作の繰り返しばかりなのでつまらない、すぐ飽きてしまう。

ここはスポーツ上達の際の最初の大きな壁です。

「破」は「守」の上に積み上げていくのが大前提で、「守」を飛ばして応用の段階である「破」に進もうとしてもうまくいきません。  

努力してるのになかなか上達しないというのは、「守破」の順番が間違っているケースがほとんどです。

 我流でやってしまったり、「守」を中途半端なままで次に進んでしまうというのは、一見近道に見えてもトータルで考えるととても遠回りです。

間違いに気づいたとき、その間違っている技術を一度身体から消し、再度正しい技術を身に付けなければならないからです。
パデル テニス スカッシュ 大井町 スポル
「離」に到達した分かりやすい例としては、イチローやマッケンローやフェデラー、パデルでいうとファン・マルティン・ディアス。

この境地に達した選手達は皆とても魅力的なので、つい真似をしたくなります。

守の段階にいる人がこういった選手を見るとつい、「こんなつまらない基本練習より、あんな風にカッコよく打てる練習がしたい」という衝動に駆られます。

この誘惑に負けて守をすっぽかしてしまう人は途中で必ず勝てなくなります。

なぜなら基本をすっぽかしてしまったがために、プレーのどこかに致命的な穴が空いているからです。

強い選手は必ずその穴を見つけ、突いてきます。


私の言葉ではピンとこない方も多いかと思うので、この「守」の大切さや誘惑に打ち勝つ方法を知りたい方は「ベストキッド」(1984年)という映画を観てみてください。

若い方は知らないと思いますが、「守」の大切さが上手に描かれています。

話は逸れますが、アラフォー世代の男性のほとんどは一度はあの「鶴の構え」をしたことがあるかと思います笑


パデルがうまくなりたい貴方。

パデルにおける「ワックス掛け」や「ペンキ塗り」を地道に続けていきましょう。

ダニエルのように自分がいつの間にか強くなっていることに気がつきますよ。

パデル テニス スカッシュ スペイン ラケット

240日。

これは僕がパデルを始めた最初の一年でバンデッハを練習した日数です。

平均して週5回。

ひと月に20日間。

これぐらいやってやっと一年後ぐらいに「バンデッハって何となくこんな感じなのかな」というのが見えてきた程度です。

「もう4、5回パデルしてるけどまだバンデッハがちゃんと打てない」
「バンデッハ、もうわかった!」

コート内外で時折耳にする言葉です。

今から240回バンデッハを練習しようと思うと、単純計算で週2回練習して約2年半。
週1回だと約5年です。

仮にこの240回という数字がバンデッハをマスターするのに掛かる公式日数だったとすると、これだけの日数が必要で、そして週6回やっても約10ヶ月掛かります。

もちろん類稀なるセンスで簡単に出来てしまう人もいるかと思いますし、数回やっただけでコツを掴める人もいるかと思います。

ただ少なくとも、テニスの技術がある程度身についている私でも、ブレークスルーするまでに約1年掛かりました。


ここで一つ整理しておかなければいけないことがあります。

「バンデッハが出来る」というのは、試合というプレッシャーのかかる状況でも「無意識に出来る」ことを指します。

順番にすると、

球出し練習で意識すれば出来る
球出し練習で無意識に出来る
ラリー練習で意識すれば出来る
ラリー練習で無意識に出来る
練習試合で意識すれば出来る
練習試合で無意識に出来る
試合で意識すれば出来る
試合で無意識に出来る

パデル テニス スカッシュ スペイン ラケット

本当はこの前に、


コートに入れることが出来る

狙って打てる

速く打ってもコートに狙って入れることが出来る


という段階があります。

ここでいう「出来る」の合格ラインは8割です。

「10球中8球狙ったエリアに入れることが出来る」ということです。

この確率で狙って打てないのであれば、打つボールのスピードを落とすかエリアを広くする。

それでも8割にいかないのであれば、そもそものフォームを見直してみる。

ここでよく見受けられるのは、「2回に1回は入る」程度の確率で良しとしてしまうこと。

2回に1回の「良かったほう」の思い出だけを持ち帰ってしまうこと。

恋愛とバンデッハは同じで、冷静になって良い面悪い面両方見なければ、また同じ過ちを犯してしまいます。

2回に1回入る程度では、「次は入るかな」という気持ちになり、8割入っていれば「また入るだろう」という気持ちになれるはずです。


ただ、これはあくまで「試合に出場し勝利を目指す」選手というのが前提ですのでお間違いなく。

選手であれば自分がどの段階にいるか見極め、一つずつ階段を上がっていってください。

「パデルは簡単なスポーツ」というイメージがあるからか、多くの人が「基本と反復」をすっ飛ばします。

これをすっ飛ばしてしまうと、必ず後で大変になります。

一歩ずつ進んでください。 

パデル テニス 東京 スペイン レッスン

「今のボールは壁使えばよかったのか〜」
「本当は今の壁を使って返したほうが良かったんですよね?」


パデルコートでよく耳にするセリフです。

パデルを始めると文字通り必ずぶち当たる壁の一つに、「壁を使って返球するかしないか迷う」というのがあります。

特にテニス経験者の多くがこの壁を高く感じることと思います。

頭では分かっているし、今のは壁を使って!と耳にタコが出来るほど言われている、という人は多いと思います。

なのに実際にコートに入るとテニスで言うところのボレーやストロークで返球してしまう。。。

私も同じところを通ってきているのでこの気持ちはよく分かります。

そして、

「てゆーか別に壁使わなくったってちゃんとボール返ってるんだからよくない?」

という、自分の判断を正当化したくなる気持ちもよく分かります 笑

ですがこの「壁を使わずテニスの技術でパデル」をしてしまうと、以前この記事で書いたようなプレーになってしまいます。


ではどうしたら壁を使うべきボールが来たときに、きちんと壁を利用して返せるようになるのか。

それは、「壁を使って返球することが得意」と自然と思えるようになるまで練習するしかありません。

少なくとも現在の自分のボレーやストロークと同程度の自信がつくまで高める必要があります。

得意であれば率先して使うようになりますし、どの技術も甲乙つけがたいまでになれば、壁を利用して返すことを極端に避けることもなくなります。

「選択肢の一つ」
「いつでも返せる」
「壁を利用する」

と本心で思えるようになるまで技術を高める必要があります。

壁に苦手意識がある人には共通するある特徴があるので、いくら自分では得意だと言っても見破られてしまいます。


パデルというスポーツは、なぜだか「(このスポーツは)出来る」という気がします。

入口が広く、それでいて奥が深いとても不思議なスポーツです。

でもそれは出来るのではなく、「分かっている」だけなのです。

言い古された言葉ですが「分かると出来るは違う」ということです。


昔日本ハムファイターズの栗山監督が、「練習とは頭の中のイメージと身体のギャップを埋めること」と言っていました。

さあ、練習練習♪

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