日本パデルアカデミー

「パデルが上手になりたい」という方のお役に立てれば幸いです。

カテゴリ: 考え方

パデル テニス スカッシュ スペイン ラケット

240日。

これは僕がパデルを始めた最初の一年でバンデッハを練習した日数です。

平均して週5回。

ひと月に20日間。

これぐらいやってやっと一年後ぐらいに「バンデッハって何となくこんな感じなのかな」というのが見えてきた程度です。

「もう4、5回パデルしてるけどまだバンデッハがちゃんと打てない」
「バンデッハ、もうわかった!」

コート内外で時折耳にする言葉です。

今から240回バンデッハを練習しようと思うと、単純計算で週2回練習して約2年半。
週1回だと約5年です。

仮にこの240回という数字がバンデッハをマスターするのに掛かる公式日数だったとすると、これだけの日数が必要で、そして週6回やっても約10ヶ月掛かります。

もちろん類稀なるセンスで簡単に出来てしまう人もいるかと思いますし、数回やっただけでコツを掴める人もいるかと思います。

ただ少なくとも、テニスの技術がある程度身についている私でも、ブレークスルーするまでに約1年掛かりました。


ここで一つ整理しておかなければいけないことがあります。

「バンデッハが出来る」というのは、試合というプレッシャーのかかる状況でも「無意識に出来る」ことを指します。

順番にすると、

球出し練習で意識すれば出来る
球出し練習で無意識に出来る
ラリー練習で意識すれば出来る
ラリー練習で無意識に出来る
練習試合で意識すれば出来る
練習試合で無意識に出来る
試合で意識すれば出来る
試合で無意識に出来る

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本当はこの前に、


コートに入れることが出来る

狙って打てる

速く打ってもコートに狙って入れることが出来る


という段階があります。

ここでいう「出来る」の合格ラインは8割です。

「10球中8球狙ったエリアに入れることが出来る」ということです。

この確率で狙って打てないのであれば、打つボールのスピードを落とすかエリアを広くする。

それでも8割にいかないのであれば、そもそものフォームを見直してみる。

ここでよく見受けられるのは、「2回に1回は入る」程度の確率で良しとしてしまうこと。

2回に1回の「良かったほう」の思い出だけを持ち帰ってしまうこと。

恋愛とバンデッハは同じで、冷静になって良い面悪い面両方見なければ、また同じ過ちを犯してしまいます。

2回に1回入る程度では、「次は入るかな」という気持ちになり、8割入っていれば「また入るだろう」という気持ちになれるはずです。


ただ、これはあくまで「試合に出場し勝利を目指す」選手というのが前提ですのでお間違いなく。

選手であれば自分がどの段階にいるか見極め、一つずつ階段を上がっていってください。

「パデルは簡単なスポーツ」というイメージがあるからか、多くの人が「基本と反復」をすっ飛ばします。

これをすっ飛ばしてしまうと、必ず後で大変になります。

一歩ずつ進んでください。 

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今週からCatalunya Masterがスタートし、いよいよ今年のWorld Padel Tourが開幕です。

今年も新たなペアがいくつも誕生していますが、中でも注目なのはやはりPaquito NavarroとJuan Martín Díazの超攻撃型ペア。

Paquitoも十分攻撃力ありますが、Juan Martínはさらにその上をいきます。

そこからも攻めるの?というようなプレーはさながらフェデラーのようです。


そういえばフェデラー、ナダル両者と対戦した選手のコメントで、

「フェデラーと対戦するとき、自分のプレーが出来ないうちに負けてしまう」
「ナダルと対戦するとき、自分のプレーは出せるが勝てない」

というようなニュアンスのコメントを時折見かけます。

これ、どちらがいやですか?

人によって違うかと思いますが、個人的には後者のほうがいやです。

いわゆる「横綱相撲」を取られて負けるほうがいや。

総合格闘技では、KO負けよりタップして負けたときのほうが負けを引きずるというのを聞いたことがあります。

勝利した相手から「次は」と思われるか、「次も」と思われるか。

プレースタイルや勝ち方によっても印象は変わってきます。

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先ほどのフェデラーとナダルの話でいうと、Belaはナダルタイプですね。

そう考えるとJuan MartínとBelaの組み合わせは最強だったことが分かります。

一ファンとして観るならフェデラーやJuan Martínが観ていて気持ちいいですが、自分が目指すのであればナダルやBelaを目指します。

ただ、真似るとしたらBIG4の中ではマレーのプレースタイルが一番好きですが 笑

パデルで言うならBelaはもちろん、Sanyo、Cristian Gutiérrez、Juan Cruz Belluati、Adrián Allemandiといった選手達が好きです。

皆さんもお気に入りの選手やペアを見つけてプレーの参考にしてみてください。

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「コミュニケーション」「エンターテイメント」「パーク化」「コミュニティ」といったキーワードが、これからのスポーツ業界で大事になってくるような気がしました。

あれ、パデルってどれも満たせるような気が。



吉田沙保里選手と水谷隼選手、やはりチャンピオンだけあって変態です。

何が変態かというと思考がです。

僕は変態が大好きです。

チャンピオンになるような人はやはり頭の中がちょっと違います。

「練習」「休息」「試合」などの捉え方は、一般プレーヤーとチャンピオンとで違うのはもちろん、チャンピオン個々人によっても違います。

例えば練習。

「すべて出し切る」とか、「All out」とかいうのはよく耳にすることがあるかと思いますが、水谷選手は、

「追い込むと反動が来る。追い込んだぶん休養を取らないといけないので、練習では少し物足りないくらいでやめておくのがベストと思っている」

と言っています。

一般プレーヤーとチャンピオンの考え方、どちらを参考にしたほうがいいのか。

思考は行動に表れるので、当然チャンピオンの考え方を取り入れて練習したほうが強くなる可能性は高い。

だがここで盲目的になってはいけない。

なぜかというと、その考え方が「そのチャンピオン独自の思考」かもしれないからだ。

これはダイエットに当てはめると分かりやすい。

「水とガムダイエット」「ヨーグルトダイエット」「野菜と豆腐ダイエット」など、現れては消えていく新しいダイエット法の数々。

どれも提唱者はその方法でダイエットに成功しているのだから、間違いとは言い切れない。

だがそれで多くの人がダイエットに成功したかというと疑問が残る。

取り入れようと思っている人からすると、どの方法を取り入れたらいいのか迷う。

でもどんなに突拍子もないダイエット法を謳っている人でも認めている考え方がある。

それはダイエットには「摂取カロリーを抑え、消費カロリーを増やす」ということが大前提ということ。

おそらくこの基礎・基本を無視して提唱しているダイエット法はないように思う。

もしここを無視しているとしたら、それは「ただの個性派」になってしまう。

枝葉の部分に躍起になるより、太い幹の部分を外さずに行なったほうが効果が高いのは言うまでもない。

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スポーツに置き換えてみる。

各種スポーツには昔から語り継がれている「セオリー」があり、多くの選手の頂点に立つ「チャンピオン」が発する言葉が残っている。

「ただの個性派」なのか、「そのチャンピオン独自」のものなのか、「普遍的」なものなのか。

取り入れようとしているものはどれに当てはまるのか。

そこを見極める必要がある。



最後に水谷語録をちょこっとだけ。

同列に並べることは出来ませんが、スペインに行っていたときのことを思い出し、共感出来る部分が多々ありました。



ヨーロッパなどではミスすると露骨に嫌な顔をされる。それが恐怖心になり緊張感になる。
自分の力を示し、相手がそれを認めてくれれば練習で自分を指名して来る。

レベルが上がっていけばいくほど強い相手を求めて練習するしかない。だからこそ常に新しい環境に飛び込む。

 練習では実力を問うのではなく、その選手の意識を問うて相手を探したい。
高い意識でやっている選手のボールは生きている。
本気で自分に立ち向かってくるようなボールを打っているかどうか。
強い選手はみなそういう悩みを持っている。

ヨーロッパの練習は目の前のボールに対し、全神経を集中させて打球するためにラリーを続けようという気はまったくない。

誘いを断ったら仲間に嫌われるけど、嫌われても自分のやり方を貫く人が強くなる人間。

自覚ある異常者は強い。

私は生まれながらに異常性を持っていたのではなく、勝つために「異常性」を備えた。

いかに練習で正しい反応を身に付け、その反応出来る領域を広げていくかが大切。

海外に行くと、練習場所が確保され、練習相手もいる。
卓球以外の余計なものは何もないために、卓球だけに集中出来る。
食生活でも必要なものしか摂取しない。
さらに海外で単身でやることによって、「俺は一人でやっているんだぞ」という自信が出て来て、強くなることを再確認して、新たに決意することが出来る。

他の人が楽しんでいるような時にも、「俺はそんなお前らとは違う。俺一人で挑んでいるんだ」という強い気持ちになれる。
海外に行って一番良かったのは卓球が強くなれたことであり、自分の知らない世界を見れたこと。
そして、視野が非常に広がった。
海外に行ってみて自分はなんて狭い世界にいたんだろうと痛感した。
言葉を含め生活では苦労が多いが、それでも不自由な環境を経験することが精神面を強くする。

本当に強くなろうと思ったら、海外の強い選手と練習や試合をしたほうが自分のためになる。

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