日本パデルアカデミー

「パデルが上手になりたい」という方のお役に立てれば幸いです。

カテゴリ: 考え方

パデル 大井町 コート レッスン ラケット
「コーチ、次の試合しっかり攻めて負けたのなら仕方ないですよね」

テニスの世界ではよく聞くセリフであったが、最近パデルでもちらほら聞こえてくるようになった。

こうアドバイスする方も使い勝手の良いアドバイスであり、される方にとっても耳障りの良い、受け入れやすく納得しやすいセリフでもある。

ただ本当にそうだろうか。

私はとにかく負けたくないので、攻めたほうが勝つ確率が高いと思えば攻めるし、守ったほうが勝つ確率が高いと判断すれば率先して守る。

でも頑張って守ったのに負けるかもしれない。

その可能性があるので、「守って負けるぐらいだったら気持ち良く攻めて負けたほうがいい」となる。

ただこうなると、勝敗より自分の「○○したい」という気持ちを優先してることになりはしないか。

「守って勝ってもおもしろくない」

このセリフもよく耳にするが、これなどは「勝敗<気持ち」を優先している典型的な発言であろう。

競技としてプレーしているのであれば、これはずれている。(Funとしてプレーしている人にはもちろん当てはまらない) 

試合に出場したりゲームをしたりする際、勝敗がすべてではないという考え方もあるし、楽しみ方は他にもあるというのも理解出来る。

だが私の場合、試合に出場するのであれば負けたくないし、どんなに無様なプレーをしようと負けるよりは勝ったほうが楽しい。

試合に出場している、もしくはこれから出場しようとしている人は、試合に対して自分が何に重きを置いているのかをはっきりさせてから試合に臨んではいかがだろうか。
パデル 大井町 コート レッスン ラケット

それから、これはテニスでの指導経験からの統計になるが、上記のセリフを発する選手の多くは守れない。 

「守らない」のではなく「守れない」。

 この二つには大きな違いがある。

「守ろうと思えば守れるけど、攻めたほうが勝てそうだから守らない」

というのと、

「守れないから攻める(しかない)」 



 
「攻めるべきときにしっかり攻め、それでも負けたのなら仕方ないですよね」

もしこう聞かれたなら、私はペコちゃん以上に首を縦に振って試合に送り出したい。 
 

パデル テニス スカッシュ スペイン コーチ

先週行われていたニコとマキシのコーチング巡業に帯同して思ったことや感じたことがあったので少しずつそれらを書いていきたいと思います。

その前に、このイベントの企画・計画・実行に携わったすべての関係者の方々、ありがとうございます、そしてお疲れ様でした。

もちろんNicoとMaxiも。


さて、今回の巡業のスタートはパデル事業従事者向けの講習から始まりました。

「世界的な選手になるには」
「世界的な選手を育てるには」
「パデルというスポーツにおいて大切なこと」
「デュースサイドのプレーヤーに求められること、アドバンテージサイドのプレーヤーに求められること」
「良いコーチとは」
「良いコーチになるには」
「コーチとはどんな存在か」
「パデルクラブを発展させていくためには」

などなど、初めて聞くものもあれば思い出したものもありました。

中でも私が印象に残っているのは3点。

一つ目は私自身「この話聞くの何回目だろう」というぐらい何度も聞いた話を、二人は気持ちを入れて話していたこと。

講習を受けた人の中に「去年も聞いたよ」と思った人もいたでしょうし、当然本人たちも言い飽きていると思います。

なのに二人は熱量を持って話します。

なぜか。

おそらくそこは「絶対外してはいけない」部分だからだと思います。

昔読んだ本の中に、

「良い教師とは、100回話したことのある話でも、初めて話したときと同じ気持ちで話せる教師のことである」

「99回同じことを言って変わらなかった生徒が100回目に変わる可能性がある。だから同じことを言い続けなければならない」

と書いてあったのを思い出しました。

コーチも生徒も可能なら前に進みたい。

けどそこを我慢して立ち止まり、習得し、一歩ずつ進んでいかなければならない。

そこを再認識させられました。
パデル テニス スカッシュ スペイン コーチ
二つ目は選手(指導対象者)を指導する際の考え方。

これまで二十数年間テニスコーチとして活動してきましたが、これには目から鱗といいますか、自分の中にある常識が覆されました。

もちろん国が違い文化が違うので、指導する人と指導を受ける人の「前提」が違うとは思いますが、個人的にはニコやマキシの考え方がとてもしっくりきました。

三つ目はパデルクラブとコーチの関係について。

これも二つ目と同様、いやそれ以上に目から鱗でした。

ここに関しては大げさではなく、日本とスペイン(ヨーロッパ)は真逆でした。

この二つの話は油断すると涙が出てしまうぐらい心の中では感動しました。

自分のためにもこれからパデル界に入ってくる若いコーチのためにも、パデルコーチが自他共に認められるような存在となるよう動いていきたいと思いました。

続く。

パデル テニス スカッシュ スペイン ラケット

240日。

これは僕がパデルを始めた最初の一年でバンデッハを練習した日数です。

平均して週5回。

ひと月に20日間。

これぐらいやってやっと一年後ぐらいに「バンデッハって何となくこんな感じなのかな」というのが見えてきた程度です。

「もう4、5回パデルしてるけどまだバンデッハがちゃんと打てない」
「バンデッハ、もうわかった!」

コート内外で時折耳にする言葉です。

今から240回バンデッハを練習しようと思うと、単純計算で週2回練習して約2年半。
週1回だと約5年です。

仮にこの240回という数字がバンデッハをマスターするのに掛かる公式日数だったとすると、これだけの日数が必要で、そして週6回やっても約10ヶ月掛かります。

もちろん類稀なるセンスで簡単に出来てしまう人もいるかと思いますし、数回やっただけでコツを掴める人もいるかと思います。

ただ少なくとも、テニスの技術がある程度身についている私でも、ブレークスルーするまでに約1年掛かりました。


ここで一つ整理しておかなければいけないことがあります。

「バンデッハが出来る」というのは、試合というプレッシャーのかかる状況でも「無意識に出来る」ことを指します。

順番にすると、

球出し練習で意識すれば出来る
球出し練習で無意識に出来る
ラリー練習で意識すれば出来る
ラリー練習で無意識に出来る
練習試合で意識すれば出来る
練習試合で無意識に出来る
試合で意識すれば出来る
試合で無意識に出来る

パデル テニス スカッシュ スペイン ラケット

本当はこの前に、


コートに入れることが出来る

狙って打てる

速く打ってもコートに狙って入れることが出来る


という段階があります。

ここでいう「出来る」の合格ラインは8割です。

「10球中8球狙ったエリアに入れることが出来る」ということです。

この確率で狙って打てないのであれば、打つボールのスピードを落とすかエリアを広くする。

それでも8割にいかないのであれば、そもそものフォームを見直してみる。

ここでよく見受けられるのは、「2回に1回は入る」程度の確率で良しとしてしまうこと。

2回に1回の「良かったほう」の思い出だけを持ち帰ってしまうこと。

恋愛とバンデッハは同じで、冷静になって良い面悪い面両方見なければ、また同じ過ちを犯してしまいます。

2回に1回入る程度では、「次は入るかな」という気持ちになり、8割入っていれば「また入るだろう」という気持ちになれるはずです。


ただ、これはあくまで「試合に出場し勝利を目指す」選手というのが前提ですのでお間違いなく。

選手であれば自分がどの段階にいるか見極め、一つずつ階段を上がっていってください。

「パデルは簡単なスポーツ」というイメージがあるからか、多くの人が「基本と反復」をすっ飛ばします。

これをすっ飛ばしてしまうと、必ず後で大変になります。

一歩ずつ進んでください。 

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