日本パデルアカデミー

テニスとスカッシュのハイブリットスポーツ、パデル。 パデルは40年ほど前にスペインで生まれたスポーツで、欧州や南米を中心に親しまれており、本場スペインではテニス人口を上回る競技人口をもつ人気スポーツとなっています。 「パデルが上手になりたい」という方のお役に立てれば幸いです。

カテゴリ: コーチング

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バンデッハを打つときにジャンプしたほうがいいのか、しないほうがいいのか。

よく聞かれる質問の一つですし、迷われている方も多いかと思います。

答えから言ってしまうと、「バンデッハを打つときはジャンプしないほうがいい」です。(今日はバンデッハの話ではありません)

ここでも、「でもプロの選手みんなジャンプしてるじゃん」と頭の中で思っている方も少なくないはずです。

では全く同じこのセリフを、世界ランキング16年連続1位のBelaが言っていたとしたらどうでしょう。

おそらく、「(やっぱり)そうなんだ!」となるはずです。

ということは、その人が積み上げてきたものの違いによって受け取り方が変わる。

アドバイスとしては全く同じものなのに、言う人が変わると捉えられ方も変わる。

これはスポーツの世界でなくともよく起こる出来事です。


テニス時代の話になりますが、IMGアカデミーで当時アガシやセレスの指導にあたっていたヘッドコーチの講習会に参加したことがあります。

片手バックハンドのテークバックの説明の際、「ん?」と思う箇所があり、なぜあのような形でテークバックしたほうがいいのですか?と講習後に聞いてみました。

するとそのコーチは一言、「そのほうが自然だからだ」と言い、ウィンクして会場を後にしていきました。

このとき、「№.1(選手やコーチ)になるとこんなに楽になるんだ」と衝撃を受けた記憶があります。

その後勉強していくにつれ、そのコーチの言う「自然」の意味が分かり、きちんと根拠があっての回答だったことが分かりました。(ただ、動作が“自然”だからといってそれが“適切”かどうかというのはまた別問題です。テニスやパデルは「ラケットを扱ってボールを打ち、決められた範囲にボールを打たなければいけない」スポーツだからです。動作的にそこまで効率的でなかったり、多少不自然であっても、それ以上に優先したほうがいいものがあるからです。ここは選手や指導者の考え方の違いでよく議論されるところです)
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先ほどのBelaのケースとは逆に、パデルを始めて間もないような人から「バンデッハを打つときはジャンプしないほうがいいんだよ」と教えられたらどうでしょう。

おそらく皆ムーディ勝山状態になることでしょう。

となると、自身の発言に耳を傾けてもらえるような指導者になるために残されている道は三つ。

誰もが納得するような戦績を自身で残す
誰もが納得するような戦績の選手を輩出する
選手やクライアントのあらゆる「なぜ」に答えられるように勉強する

このいずれかにならなければいけません。(サービス業の色合いが濃い指導者を目指す場合はこの限りではありません。むしろこれとは全く違う要素が求められます)

そして誰かの指導を受ける際は、このいずれかが当てはまる指導者を選べば間違いは少ないはずで、あとは長嶋監督や新庄選手のように感覚的なアドバイスか、野村監督やイチロー選手のように理論的なアドバイスを好むかどうかという問題だけです。


とここまで偉そうに書いてきましたが、私もまだまだ勉強しなければならないことばかりですし、また今まで知り得た知識も定期的にアップデートしないといけないと思っています。

サッカーの元フランス代表監督のロジェ・ルメールは、「学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない」と言っていますし、相田みつをも「一生勉強 一生青春」と言っています。

一見きびしい言葉のようにも感じますが、死ぬまで勉強を続ければ指導の現場に立ち続けることが出来ますし、一生青春状態ということでもあります。

まだまだ青春は続きそうです。

Vamos a estudiar!

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私はテニスの頃から、上達のための第一歩は、

「知らないということすら知らない」状態から、「知らないことを知っている」状態に変わること

自分を知ること


から第一歩が始まると思っています。

ただこの一歩目というのが想像以上に重く、また苦しい。

それを知ったとき、これまでの自分が崩れていくようにも感じ、恐怖すら感じることもあります。


これまで色々な方を見てきた中で、これらをざっくり数字化すると、

①自分自身で気づく人・・・・・10%
②誰かに言われて気づく人・・・20%
③言われても気づかない人・・・50%
④気づこうとしない人・・・・・30%

といった印象があります。

平たく言えば「自分を客観視できるかどうか」ということで、一般的には年齢が上がれば上がるほど、人生経験を積み重ねていけばいくほどできそうなものですが、現実にはそうではありません。

テニスに限っていえば、小学生の子でも、自分のプレーをしっかり客観的に捉えられている子もいましたし、逆にいい年齢の大人の方で「ファーストサーブは全部ノータッチエースを取ろうと思っている」というような方もいました。

コーチ経験が浅い頃は、「スクールに来ているからには上達するためのアドバイスや、勝てない理由を知りたいのだろう」と思い、良かれと思ってそれらを伝えたところ、少し落ち込んだ表情になりその場を後にされるという経験を何度かしました。

若い頃はスクールにいらっしゃる誰しもが②のタイプの人だと思っていましたが、それが大きな間違いでした。

②に当てはまるような方はむしろ少数派だったのです。(そもそも上達したいという思いがそれほど強くない方のほうが多数派です)

そして④に当てはまる人の中には、「自分では薄々気づいているけど、それを自分で認めたくない人」というのも含まれています。

特に自分から「何かに気づこう」と思っていない人は、本来であればスクールに来ないはずです。

だがこれまた不思議なことに、そういった方がスクールにいらっしゃることは少なくありません。

となると何を求めてそういった方はスクールにいらっしゃるかというと、そういった方というのは、自分が認識している良い部分を褒めて欲しいんですね。(もちろん他にも理由があるのは百も承知です)

自分に足りない部分も知りたいは知りたいが、それよりも「私の〇〇すごいでしょー褒めて褒めてー」といった心境かと思います。

もし私がそのような方のコーチだとして、私から見てもその〇〇が素晴らしく、積極的に試合でも使うべきだと感じているのに、その選手が試合であまり使っていなかったとしたら、「あなたの〇〇は素晴らしい。あなたの〇〇を相手は脅威に感じている。だからもっと試合中〇〇を使うべきだ」と伝えます。
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サービス業という視点で捉えれば、望むものを提供するべきですが、(選手)育成といった教育業的な側面から捉えると、そればかりというわけにはいきません。

「〇〇が出来ないから負けるんですよ」
「〇〇を知らないから勝てないんですよ」

こういった(短期的に見れば)ネガティブな情報を伝えなければいけない場面が遅かれ早かれ必ず出てきます。

(サービス業として)コーチ業をする場合、この受け手側の(本当に)望むものを慎重に見極める必要があります。

「コーチ、試合で勝てるようになりたいんです!」

この言葉に、

「そうはいっても地味なこと、つまんないこと、やなこと、今までやったことないこと、苦手なこと、知らないこと、おもしろくないことはやらずに、自分の好きなこと、楽しいこと、得意なことだけやって勝ちたいなー」

という思いが内包されている人が少なくないからです。

ここをしっかり見極められるようになるには、コーチとしての経験を積む必要があります。

また、受け手側がスクールやコーチから最大限上達のエッセンスを享受しようと思ったら、自分の本心はどうなのかを認識しておく必要があります。

でないと、

「ただ気持ち良くなりたいだけなのに、ダメ出しばっかされて最悪ー」
「自分に足りないところを指摘して欲しいのに、出来てるとこ褒められるだけでつまんない」

といったすれ違いが起きます。

自分はどうなのか、一度自問自答してみてはいかがでしょうか。

私はデパートの1階の化粧品売り場と、6階の紳士服売り場を歩く度にいつもこれらのことが頭の中を過ります。

ちなみに今、私が知っているけど知らないことにしたいことは、自分の年齢です(笑)

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今日はクラウドファンディングのリターンの一つだった「庄山レンタル」を開催させていただきました。

レンタルの用途は何でもOKしたので、当初は「年末の大掃除の手伝い」というオファーだったのを、面舵いっぱいなんとか回避することが出来、無事レッスンにしてもらいました 笑

普段レッスンに来てくださっている方、久しぶりにパデルをしているところを見る方どちらもいらっしゃしましたが、関わりのある方が上達しているのを観て感じ取れるというのは、職業柄「見えない部分」での頑張りが「見える」ので、とても嬉しくなります。

そしてもう一つ嬉しいのは、皆「パデルを楽しむことに真剣」なこと。

コーチという言葉は元々は馬車から来ていて、「人を目的地まで送り届ける」といった、人を案内したり連れて行ったりするという意味で使われていたそうですが、コーチという職業を長くしていると、時々私自身のほうが「引っ張られている」と感じる瞬間に出会うことがあります。

飼い主が散歩に連れていってくれることに気づいて、首輪ちぎれるんじゃないかと思うぐらいグイグイ引っ張ってくるワンちゃんぐらい引っ張られるときがあります。

このとき、ドラクエではぐれメタル倒したときぐらい嬉しい気持ちになり、仕事をしていることを忘れます 笑

仕事をしていることを忘れるくらい、そして「仕事が楽しい」という次元に私を連れていってくれる生徒さんや選手が時々いるということです。(この時間がどれぐらい素晴らしいかは具体的な言葉では説明出来ません)

今日もそれを感じました。
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ただこれを感じるにはいくつか条件があります。

まず生徒さんや選手もですが、大前提としてコーチにも情熱があること。

そしてそのお互いの熱量が違い過ぎないこと。

そして信頼関係があること。

最初の条件なんて挙げる必要あるのかとお思いの方もいるかもしれませんが、意外とと言いますか、不思議と言いますか、残念ながらと言いますか、情熱がないコーチや生徒さんというのは一定数存在します。(ラーメン屋さんにも美味しいお店と美味しくないお店があり、美味しくないお店にも行く人がいるのと同様です)

どちらか一方に情熱がない場合、片方がどんなに熱量が多くてもこれは感じることは出来ません。

コーチだけに情熱があっても、生徒さんだけに情熱があってもはぐれメタルは現れてくれません。

そして二つ目の熱量が違い過ぎないことも大切で、ここはコーチの腕の見せ所となります。

生徒さんの熱量が熱過ぎると「熱過ぎて取り扱えない」ので、手で持てるぐらいの熱さにコントロールしつつ、でもコーチとしてはその熱量よりは少し上の熱量を持って接することが出来ると、年に何回もではないですがはぐれメタル現れてくれます。

ドラクエでははぐれメタル倒すとレベル上がりますが、コートでもこの「はぐれメタル」倒すとコーチとしてのレベルが上がります。

出現させるにはコーチ一人だけでどうこう出来るわけでもないので、絶対とは言えないものの、レベルが上がると「出すコツ」や「「出そうなパターン」というのが分かってくるので出会いやすくはなります。

年数が全然違うので簡単に比較は出来ませんが、出現する頻度はテニスのときよりパデルのほうが多いような気がしています。

これは多分にパデル愛好家の方々の人柄がそうさせているのだと思います。
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昨日、ありがたいことに誕生日をサプライズでお祝いしていただいたのですが、打ち合わせも何もしてないはずなのに隣でアサードに参加されていた方々が食い気味でハッピーバースデーを唄い出したとき、嬉し恥ずかしかったのと同時に、これはパデルでないと起こり得ないような気がしました。

平たく言えばノリがいいということなのかもしれませんが、それだけでは片づけれられない何かがあると思います。

目には見えないですが、陽のパワーが出ているような気がします。

キャプテン翼の翼くんとかドラゴンボールの悟空、キャンディキャンディのキャンディやアルプスの少女ハイジのハイジみたいな、一緒にいると良い意味で「細かいことはまあいっか」みたいな気持ちにさせてくれる人が多いように感じています。

こういった空気感というのは、間違いなく「まだパデルをしたことがない人」にも伝わっているはずで、パデルを目の前にしてモジモジしている人がいたら、「You、パデルに来ちゃいなよ」と声を掛ける人しかいないような気がしています。

諸手を挙げてパデルはベストなスポーツとは言えないかもしれませんが、パデルが持つ様々な魅力というのは、かなりベストに近いベターなスポーツだと個人的には思っています。

私一人では何も出来ませんが、パデラーみんなで力を合わせれば、スイミーのようにどでかい魚を作り上げられるような気がします。

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