日本パデルアカデミー

テニスとスカッシュのハイブリットスポーツ、パデル。 パデルは40年ほど前にスペインで生まれたスポーツで、欧州や南米を中心に親しまれており、本場スペインではテニス人口を上回る競技人口をもつ人気スポーツとなっています。 「パデルが上手になりたい」という方のお役に立てれば幸いです。

カテゴリ: コーチング

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初めて知ったこと、背中を押してくれたもの、間違いを正してくれたものなどがありました。

究極の鍛錬の中の、

「コンフォートゾーン・ラーニングゾーン・パニックゾーン」という考え方や、

「究極の鍛錬」の定義の、 

①教師により体系的に構築されている
②何度も繰り返すことが出来る 
③継続的にフィードバックを受けることが出来る 
④精神的にはとてもつらい
⑤そして、あまりおもしろくない

はとても合点がいきました。

そして汎用的な才能や能力といったものはなく、その分野に関しての「極端なまでの知識」が達人を作り上げるというのも、以前にも増して腑に落ちました。

自問自答が大切ということも改めて確認出来ましたし、情熱は生まれつきのものではなく努力して身に付けるもの、という素晴らしい言葉もありました。

一方で、

「早く始めれば始めるほどよい」
「偉業を成し遂げるうえで(家庭)環境は重要」
「乗数効果」
「ちょっとした優位性がのちのち大きな違いを生む」

ともあり、偶然や思い込みも達人になる要素の一つで、努力こそがすべてとも言っていませんでした。

ただ最終的には、

自分が本当に欲しいと思っているものはなにか、という「自分を知る」作業

そしてその分野で達人になるためには、(生まれ持った才能がすべてを決めるのだという迷信を信じるのではなく)「自分を信じる」という決意や覚悟があるかどうかのほうがはるかに大事、と心の底から思えるか

ということが重要と説いていました。

何を信じるか
何を信じるかを決める

読後、この二つはうまくいくかいかないかを分ける大きな要素だと、以前にも増して思うようになりました。

また一つ点と点が繋がりました。

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私は指導する際、不変・普遍・不偏の三つを大事にしています。


不変・・変わらないこと
普遍・・多くに共通していること
不偏・・偏らないこと


そうすると、

①昔はあったけど今はないもの
②昔はなかったけど今はあるもの
③昔も今もないもの
④昔も今もあるもの

ざっくりですがこの4パターンに分けられます。

スポーツ界も(用具の進化に伴い)日進月歩がすさまじいので、勉強していないとあっという間においていかれます。

①はその典型です。

③は考慮しなくてよいので、問題は②と④。

これは私がこれまで指導の現場に携わってきた経験則から言えることですが、いつの時代も②は脚光を浴びます。

「ブーム」「流行り」「トレンディ」「ナウい」などとも言い換えられます。

“新しいもの”は人を引きつけるので当然と言えば当然です。

④は「スタンダード」「定番」「基本」などと呼ばれるものですね。

若い子であれば、女子中高生ケータイ流行語大賞2012で13位に選ばれた「安定の〇〇」なんて言い方をされるものが当てはまります。

当たり前ですがすでにあるものなので、目新しさはなく刺激もありません。

なので多くの人の目にあまり留まりません。

もちろん②も、今は流行りものとくくられているが、年月が経っても変わらず残っていれば「スタンダード」に変わっていく可能性もあります。

ですが逆にもてはやされているのは今だけで、年月が経って振り返ったとき、“あれ”はいわゆる一発屋だったという可能性もあります。

“それ”は現段階ではスタンダードになるかは分かりません。
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ですが④に関しては、その心配はありません。

テニスに関しては(現代テニスの形になってから)140年以上の歴史があり、パデルは40年以上の歴史があります。

過去から現在に至るまで、それぞれの時代のチャンピオンが使用してきた、消えずに現代でも使われているものを無視するというのはどうしても私には出来ません。

もちろん、この先“それ”が淘汰され過去の遺産になる可能性もあるので、そこにもアンテナは張っておかなければなりません。

なので私は、指導者というのは「温故知新」の精神が必要不可欠だと思っています。

そしてまずは「間違いの少ない指導」が出来るようになることを目指し、“プラスアルファ”や“独自のメソッド”を考えるのはそのあとです。

ダイエットのスタンダードは今も昔も変わらず「消費カロリーを増やし、摂取カロリーを減らす」です。

一時ブームになっては消えていった「〇〇ダイエット」というのは枚挙にいとまがない。

こういったものは「消費カロリーを増やし、、」という幹から派生している枝葉に過ぎません。

パデルにおける幹とは何か、パデルにおけるスタンダートとは何なのか、これからも探し続けていきたいと思います。


以上、ホームボタンのないiPhoneを初めて触ったときのリアクションが、チンパンジーと変わらないサウスポーおじさんがお伝えしました。

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バンデッハを打つときにジャンプしたほうがいいのか、しないほうがいいのか。

よく聞かれる質問の一つですし、迷われている方も多いかと思います。

答えから言ってしまうと、「バンデッハを打つときはジャンプしないほうがいい」です。(今日はバンデッハの話ではありません)

ここでも、「でもプロの選手みんなジャンプしてるじゃん」と頭の中で思っている方も少なくないはずです。

では全く同じこのセリフを、世界ランキング16年連続1位のBelaが言っていたとしたらどうでしょう。

おそらく、「(やっぱり)そうなんだ!」となるはずです。

ということは、その人が積み上げてきたものの違いによって受け取り方が変わる。

アドバイスとしては全く同じものなのに、言う人が変わると捉えられ方も変わる。

これはスポーツの世界でなくともよく起こる出来事です。


テニス時代の話になりますが、IMGアカデミーで当時アガシやセレスの指導にあたっていたヘッドコーチの講習会に参加したことがあります。

片手バックハンドのテークバックの説明の際、「ん?」と思う箇所があり、なぜあのような形でテークバックしたほうがいいのですか?と講習後に聞いてみました。

するとそのコーチは一言、「そのほうが自然だからだ」と言い、ウィンクして会場を後にしていきました。

このとき、「№.1(選手やコーチ)になるとこんなに楽になるんだ」と衝撃を受けた記憶があります。

その後勉強していくにつれ、そのコーチの言う「自然」の意味が分かり、きちんと根拠があっての回答だったことが分かりました。(ただ、動作が“自然”だからといってそれが“適切”かどうかというのはまた別問題です。テニスやパデルは「ラケットを扱ってボールを打ち、決められた範囲にボールを打たなければいけない」スポーツだからです。動作的にそこまで効率的でなかったり、多少不自然であっても、それ以上に優先したほうがいいものがあるからです。ここは選手や指導者の考え方の違いでよく議論されるところです)
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先ほどのBelaのケースとは逆に、パデルを始めて間もないような人から「バンデッハを打つときはジャンプしないほうがいいんだよ」と教えられたらどうでしょう。

おそらく皆ムーディ勝山状態になることでしょう。

となると、自身の発言に耳を傾けてもらえるような指導者になるために残されている道は三つ。

誰もが納得するような戦績を自身で残す
誰もが納得するような戦績の選手を輩出する
選手やクライアントのあらゆる「なぜ」に答えられるように勉強する

このいずれかにならなければいけません。(サービス業の色合いが濃い指導者を目指す場合はこの限りではありません。むしろこれとは全く違う要素が求められます)

そして誰かの指導を受ける際は、このいずれかが当てはまる指導者を選べば間違いは少ないはずで、あとは長嶋監督や新庄選手のように感覚的なアドバイスか、野村監督やイチロー選手のように理論的なアドバイスを好むかどうかという問題だけです。


とここまで偉そうに書いてきましたが、私もまだまだ勉強しなければならないことばかりですし、また今まで知り得た知識も定期的にアップデートしないといけないと思っています。

サッカーの元フランス代表監督のロジェ・ルメールは、「学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない」と言っていますし、相田みつをも「一生勉強 一生青春」と言っています。

一見きびしい言葉のようにも感じますが、死ぬまで勉強を続ければ指導の現場に立ち続けることが出来ますし、一生青春状態ということでもあります。

まだまだ青春は続きそうです。

Vamos a estudiar!

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