スポーツにおける遊びの効用

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今日は前回のこの記事の続きです。

前回の記事で、「競技スポーツはオンリーワンよりナンバーワンを目指す。そのためには自分が行なっている競技に最適化していくことが欠かせないが、そこには殻に閉じこもってしまいやすくなるというリスクがある」と書きました。

もうすでにタイトルで言っちゃってますが、今回はそのリスクを避けるためにはどうしたらいいのかについて書いてみたいと思います。

最近パデルがつまらないとか、前は楽しいと思っていたことが楽しくないと感じているものがある人には今回の記事は参考になるかもしれません。

未来報酬型の欠点

ジャンル問わず私たちが何かについて目標を立てるのは、それに対するモチベーションがあるからです。
モチベーションがないことに対して私たちは取り組み続けることはできません。

私たち人間のモチベーションには二つのモデルがあると言われていて、一つは未来報酬型と呼ばれるもので簡単に言うと「今を我慢して将来に報酬を得る」モデルのこと。

目標を立てそのために努力(我慢)をし、将来目標が達成されることでその努力(我慢)が報われる。
目標が定まっているのでどこに向かうのかが明確な点がメリットです。

もう一つは現在報酬型と呼ばれるもので、「今それを行うこと自体から報酬を得る」モデルのこと。

今現在行うことそのものを面白いと感じ、その感情に従い行動する。
現在報酬型は「今」に注目しているのでどちらに向かうかわからないというのがデメリットです。

モチベーションが続くならどちらのモデルを採用しても問題ありません。
またどちらにもメリットデメリットがあり、一概にどちらが良い悪いとも言えません。

ただ未来報酬型でモチベーションを保っている人で気をつけて欲しいのは、目標を達成しようと長い時間をかけ必死で努力したのにも関わらず、目標が達成されないということも十分あり得ること。

未来報酬型は基本的には今を犠牲にして将来報酬を得ようとするモデルですから、うまくいかなくなってきた時に雲行きが怪しくなってきます。
今努力していることの犠牲感が強くなり、報われない、努力が無駄だったと感じる可能性があります。

ひどい場合は「どうせうまくいかなかったのなら違うことに努力(時間)を向けていたほうが良かったんじゃないだろうか。ただ楽しんで毎日過ごしたほうが良かったんじゃないだろうか」という考えに侵食される可能性もあります。

また事前に立てた大きな目標を達成したことで燃え尽きてしまうこともあります。
もちろん目標を達成したらまた次なる目標を立て、それを達成したらまたさらなる目標を立て、と前へ前へ進んでいける人もいます。

ですが膨大な時間と犠牲を伴わなければ達成できない目標を掲げてそれを達成した場合、(心が)疲弊してしまいすぐには次に向かえないことも十分あり得ます。(私はこれになりました)

向上し続けようとしたら永遠に目標を立ててそこに向かって努力し続けなければなりません。
ですが心にも当然限界があり、一定の境界線を超えると耐えきれなくなります。

ガソリンがなくなると車が動かないのと同じで、人間も心のガソリンを使い果たしてしまうと何かをやりたいという気持ちが湧いてきません。

この未来報酬型は心のガソリンを消費しながら目標を達成していくため、ガソリンが枯渇するリスクがあります。
これが未来報酬型のデメリットで、エンドレスに“ガソリン”を注ぎ続けなければならないのです。

遊びが必要

一方現在報酬型は「今それを行うこと自体から報酬を得る」ので上記のようなことは起こりません。

今現在行うことそのものを面白いと感じ、その感情に従い行動する。

小さい頃に遊んでいたときはまさにこの現在報酬型だったはずです。

砂遊びをしていたとき未来報酬型で遊んでいた人いたら手を挙げてください(笑)

砂遊びに限らず遊び(感覚でやっていること)自体には目的がないので「それをすることが面白い」という以外にそれを行う理由はありません。

「面白いこと」は自分の成長を期待してとか崇高な意味を持ってやるものではありません
ただそれをすることが面白いということだけで完結します。

面白いからやるということには何の意味も目的も理由もない。

こういうものに関してはなんでやってるの?と聞かれても結局「面白いから」としか答えようがありません。

なぜならそれを行うこと自体が「報酬」だからです。

現在報酬型はどこに向かうかわからない、面白くなくなったらやめてしまうという部分がデメリットとしてありますが、目標を達成できなかったらどうしようとか、これまでこんなに努力したのに報われなかったらどうしようとかいう考えはありませんし、練習しすぎて燃え尽き症候群になることもありません。

これらは現在報酬型の大きなメリットです。

この「面白いからやっている」「楽しいからやっている」という感覚は(選手も愛好家も)常に持っていたほうがいいです。

遊びがあることで新しい道が生まれる可能性があります。
遊びがあることで固定概念の外側に飛び出せることがあります。

現在報酬型と未来報酬型の割合は経験年数、レベル、現在の環境などで変わるので自分に合った割合を見つけてもらえたらと思います。

私自身はこれまで以下のような割合を辿ってきたように思います。

2017〜2019年 現在報酬型5% 未来報酬型95%
2019〜2021年 現在報酬型10% 未来報酬型90%
2021〜2023年 現在報酬型15% 未来報酬型85%
2024年〜    現在報酬型35% 未来報酬型65%

昔も今も楽しいという感情はありますが、昔は楽しいけど「苦しい」感覚もありました。

今は「くっそー。でも楽しかったからまあいっか」といった感じです。

皆さんも一度自分のモチベーションの元になっているのがどちらかを自問し、苦しい人はこの割合を変えてみてください。

長くなったので次回にしますが、最後は現在報酬型の最大のデメリットと、スポーツって究極の「おままごと」なんじゃないかと思っているという話をしたいと思います。

ではまた。

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普段私が使用しているインソール↓

このカーボンインソールを使用させていただいてから今年で5年目になりますが、日を追うごとに安心感が増しています。

他社のインソールからBMZさんのインソールに変えた直後は少し「物足りない」と感じるかもしれませんが、次第に安心感に変わるので是非一度試していただければと思います。(※物足りないと感じるのはBMZさんのインソールが土踏まずをサポートすることを第一に考えていないからです)

簡単に説明すると、足(裏)を正常に機能させるには足のドームが作られていることが重要で、そのためには3つのアーチ(横アーチ・内側縦アーチ・外側縦アーチ)がつながっている必要があって、立方骨を支えるとイイ感じになるそうです。
#最後が雑

よくある「土踏まずのサポート」がメインのインソールだと、内側アーチのみが作られ、それだと「安定はするけど動きにくい」となり、BMZさんのインソールを使うとこの「安定性と運動性」の両方を得ることができます。詳しくはこちら→BMZ

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