FIP World Padel Championships QATAR 2024 Asia-Africa Qualifiresで感じたこと

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今日は先月クウェートで開催された「FIP World Padel Championships Asia-Africa Qualifires」の結果から感じたことについて書きたい。

今大会の結果を先にお伝えすると男子は予選敗退(4大会連続)、女子は予選突破(4大会連続)。

これだけでも見えてくるものはたくさんある。

今日の内容はほとんどの人にとって関係のないことだと思うが、プロもしくはセミプロ、またパデルが趣味以上のものになっている人、そしてその周りにいる人たちにとっては無視できない内容かと思う。

とはいえいつも通りパデルオジサンの独り言であることはお忘れなく。

ワンチャン“ない”ことが確定

去年この記事の中で「ワンチャン(あるかも)」という言葉が好きではないと書いた。

私は1年以上前の段階で「日本(のパデル)が世界(のパデル)に近づく、もしくは追い抜くことはワンチャンもない」ということを予言していたことになるが、今回の男子の結果を見る限りやはり私の予言は間違っていなかった。(先ほどご紹介した記事も今回の話も男子の話)
#パデル界のノストラダムス

一応日本のパデルの最高峰は今のところ日本代表となっていて(この見せ方ももう限界だけど)、そこではかなり攻撃的な(テニスライクな)パデルが推奨されている。

だから女子代表にはパデル経験の浅い元プロテニスプレーヤーが選出されている。(ここは勘違いしないで欲しいのだが彼女が良い悪いという話ではなく、国内外でパデル経験豊富な選手がいながらもパデル経験の浅い彼女を日本代表に選出したという事実があるということである)

私自身日本代表としてプレーしたこともあるし、日本代表コーチとして指導に携わったこともある。
その当時とスタッフはほぼ変わっていないし、現在日本代表に選出されている選手らから漏れ聞こえてくる話を聞いても以前私が関わっていたときとそこまで大きく方向転換した印象はないので、おそらくそんなに的外れなことは言っていないように思う。

国内の選手の多くは「私もいつか日本代表になりたい」と思い日々の練習に励む(※)が、そこで求めれる、またはそこに入るために求められるのは先ほどのプレーである。

※この価値観から変えていかなければいけないと私は思っていて、個々人がパデルプレーヤーとして生計を立てる(プロツアーに参加したりスポンサーをつけたりしていく)中で、副次的に「日本代表としてプレーする選択権」が出てくるというのがベターだと思っている。

つまり「日本代表になるために強くなる」のではなく、「強くなろうとしている過程で日本代表から声がかかる」ということである。

例えばテニスでデビスカップ(テニスの国別対抗戦)に出場することだけを目標に選手活動をする人は稀である。

グランドスラムに出場する、ランキング○位を目指す、その中(過程)に日本代表としてプレーする機会がある。

この順番でないと世界に通用するような選手は日本から出てこないように思う。

職業として「プロパデルプレーヤー(プロスポーツ選手)」はあるが、職業「日本代表」はない(日本代表でいることで直接的に収入を得ることはない)のだから、ちょっと冷静になれば分かることではある。

もちろん現在のパデル界のほとんどは自身の仕事をしながら選手活動をしている人がほとんどなので、そこから収入を得なくてもやっていける人がほとんどであるが、だからこそ現在のようないびつな形態になっているのだとも思う。

日本代表の「先」は考えていない、職業にするつもりはないという人がほとんどだと思うが、これまで一生懸命頑張って代表になったにも関わらずパデルから離れた人も少なくないし、頑張ってないのに(なぜか)代表になれた人の中にもパデルから離れた人もいる。

そうならないためにはきちんと(パデルの)実力をつけたほうが先があるし、何よりパデルが楽しい。

パデルのある人生の中で日本代表でいる時間は短い。
そこでしか通用しないプレーを身につけるより、長い期間パデルを楽しめるような能力を身につけたほうがよい。

(毎回言っているような気がするが)「歴代最強メンバーが揃った」と言われた今大会、蓋を開けてみたら予選敗退。

男子は4大会連続予選敗退という事実は、「テニスライクな攻撃的なパデルでワンチャン勝てるかも」がないことが実証されたと思うのだがまだ続けるのだろうか。

私が「ワンチャンもないな」と思った日

こんな偉そうなことを言っている私も、恥ずかしながらワンチャンあるかもと思っていた時期はあった。

そんな淡い思いが打ち砕かれたのは2019年6月。

私が日本人として初めてWORLD PADEL TOUR(以下WPT)の予選に出場した日である。

予選敗退直後の感想がこちらに載っているのでお時間のある方はご覧になっていただきたいのだが、

試合終了後にまず思ったことは「悔しいという気持ちが湧かないくらい差を感じた」ということ。

これは色々なところで話しているが、当日会場入りしたときにはすでに予選の各試合が始まっていて、エントリーを済ませるために受付に向かっている際会全てのコートで試合が行われていた。

歩きながらそれらの試合を見て最初に思った感想としては「みんな上手いけど頑張れば(ワンチャン)イケる」で、試合に入りウォーミングアップしている最中も一丁前に雰囲気を出してアップしていたくらいイケると思っていた。(穴があったら入りたい)

ところがいざ試合になり相手と対峙してみると全てが違って見えた。

そのときに感じたことは先日アップしたこのYouTubeで少し話しているのでお時間ある方には聞いていただきたいのだが、

コートに入って相手と対峙してプレーしてみて感じたのは「すべて読まれている(気がする)」ということ。

文字通り蛇に睨まれたカエルといった感覚があった。

当時はこのレベル(予選に出場する、そして予選を勝ち上がる)に来るまでにこれからどれくらいの山を越えなきゃいけないのだろうと途方に暮れたが、今思えばこの段階で(今のままでは近づけないことに)気づいてよかったなと思う。

先ほども申し上げたように私自身も「ワンチャン今のままでもイケるかも」と思っていた部分はあるし、「バンデッハ打てなくてもビボラだけでいけるだろう」と思っていたときもあった。

なぜなら日本では十分通用していたし、スペインでも練習ではある程度通じていたからだ。

だが試合になると通じないのである。
通じないというよりそのショット、そのプレーが出せないのである。

いや、通じないと感じるからそのショットが打てないのである。(この迷いはプレー中かなりのストレスとなる)

夢が見れなくなったという意味では悲しくもあるが、早めにこの現実を見(せつけら)れたことで地に足がついたとも思うので、当時も今もやはり良い経験をしたと思っている。

現実が見える悲しさと嬉しさ

テニス時代、当時クラブに何人かのテニスプレーヤーが練習しに来ていたのだが、そのうちの一人の選手に興味深い話を聞いたことがある。

その選手は若い頃かなり注目されていた選手で、グランドスラム本戦出場やトップ100に入るかもしれないと言われていた。

プロに転向してしばらくは本人も「No. 1になりたい」「グランドスラムで優勝したい」と口にしていたが、プロとしてのキャリアを重ねていくうちにどんどん目標が小さくなっていき、「来年の目標はまずはグランドスラムの予選に引っかかるランキングまで持っていきたい」というような目標に変わっていったのである。

これについて本人は、

「プロ転向直後はプロの世界について右も左もあまりよく分かってない状態だったので、このまま一生懸命練習していけばいつかはグランドスラムの舞台に立てるだろうくらいに思っていた。
だけどキャリアを重ねるうちにとんでもない才能を持ち合わせている選手を見たり、トップレベルの選手たちのプレーを多く見るうちに自分の限界が見えてきてしまい、次第に大きな目標を口にするのが恥ずかしくなってきた」

と言っていて、当時20代だった私はふーんそんなもんなのかなー程度にしか思っていなかった。

私がこれを実体験として痛感したのは30代前半。

自分の手で「世界に通ずる選手を育てたい」と思い、テニスの勉強により一層励むようになったとき、先ほどのプロの言葉を思い出した。

勉強始めたての頃は「もしかしたらワンチャン俺にもプロ育てられるかも」と思っていたのだが、勉強をすればするほど「これも知ってなきゃいけないのか」「こんなことも考えてプレーしてる選手がいるのか」という現実を見せつけられ、目標を「プロを輩出したい」から「全日本ジュニア出場選手を輩出したい」に変更したほろ苦い記憶がある。

この経験があったにも関わらずパデルで同じ経験をする自分にほとほと嫌気が指すが笑、そのおかげもあってようやく理想(目標)と現実のバランスが取れてきたということもある。

何が言いたいかというと現在頑張っている人の中に、このような考えでパデルと向き合っている人がもしかしたらいるかもしれないので、「もうそれは無理だよー」という警鐘を鳴らしたいということである。

幸いなことに多くの選手は気づいているのであるが、なぜかいちばん気づかなければいけないところが気づいていない。

いやもしかしたら気づいているが見て見ぬ振りをしているのかもしれない。

暗い話になってきたので終わりにするが、

「他人を変えることは出来ない。変えれるのは自分だけ」
「幸せでいるためには人生を自分でコントロールしているという感覚があること」

という普遍的な言葉がある通り、人に期待せず、人にコントロールされることなく過ごすことがパデルでも大事なのだと思う。

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このカーボンインソールを使用させていただいてから今年で5年目になりますが、日を追うごとに安心感が増しています。

他社のインソールからBMZさんのインソールに変えた直後は少し「物足りない」と感じるかもしれませんが、次第に安心感に変わるので是非一度試していただければと思います。(※物足りないと感じるのはBMZさんのインソールが土踏まずをサポートすることを第一に考えていないからです)

簡単に説明すると、足(裏)を正常に機能させるには足のドームが作られていることが重要で、そのためには3つのアーチ(横アーチ・内側縦アーチ・外側縦アーチ)がつながっている必要があって、立方骨を支えるとイイ感じになるそうです。
#最後が雑

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