今回はこの記事の続きです。
まずはこちらからお読みください。
この「パデルラケットについて考えてみた」の記事でも述べたが、パデルラケットはテニスラケットより短く、そして重い。
どのラケットスポーツでも道具と技術はかなり密接に関わり合っている。
なので、
「壁があるだけであとはテニスと一緒でしょ?」
「壁があるんだからスカッシュと一緒でしょ?」
と安易に考えプレーするのは、パデルにおいて上達を望むのであればそれこそ安易な考えである。
「軽い・短い」ラケットほどプレーが簡単で、「重い・長い」ほど難しくなるということは「パデルラケットについて考えてみた」でも述べた。
これはなぜか。
一言で言うならば「手を使える」からだ。
手というのはかなりの量の神経が通っているので、身体の他の部分に比べ自分の意思通りに動かしやすく、しかも細かく速く動かすことも出来る。
一方筋肉の大小ということで言えば、肘から先の前腕部分は小さい。
要は手というのは、
「繊細な動きは出来るが、大きな力は出せない」
のである。
逆にお尻(大臀筋)や太腿の筋肉を細かく速く動かそうと思っても、普通の方はまず無理だと思います。
意識することも難しいし、自分の意思通りに動かすことも難しい。
ですが例えば太腿の筋肉などは、身体の筋肉の中でも大きな筋肉なのでとても大きな力を生み出すことが出来、「繊細な動きは出来ないが、大きな力は出せる」ということです。
パワーを発揮するトレーニング、繊細な動きが出来るようにするトレーニングは別々であることが多いので、更にこれら二つを連結させるトレーニング(運動連鎖)も必要になります。
もうお分かりの方もいるかもしれませんが、だからテニスは難しいのです。
ラケットスポーツの中で最も「長くて重い」ラケットを使用するテニスを上手にプレーするには、かなり高度な技術とある程度の身体能力が必要であり、また「遊び程度で楽しむ」にしてもある程度の技術が求められます。
もちろんバドミントンや卓球も競技レベルが上がれば高度な技術が求められるようになると思いますが、例えば温泉に行くとよくある卓球台でポンポンやる程度であればすぐ出来ると思います。
ところがテニスではこの「温泉でポンポン」レベルになるまでも一苦労です。
テニスをほとんどしたことがない家族が旅行先に併設されているテニスコートで、「テニスでもしてリゾート気分満喫しよう」と思ったのも束の間、ゲームどころかラリーもろくにつながらず、残念な空気になってテニスコートを後にするという事件が後を立たないのはこのためです。
では「重くて短い」パデルはどうか。
この続きは②に書きたいと思います。
【追伸】
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