毎日コツコツと必死に努力しているのに、なぜか結果が出ない
周囲の人より頑張っているはずなのに、気がつけば同じ場所をぐるぐる回っているような感覚に陥り、自分には才能がないのかも、と落ち込む
「努力すれば報われる」と信じていたのに、数ヶ月後にふと振り返ってみると、何も変わっていない自分に気づいて焦りや無力感を感じてしまう
パデルやテニスをしていてこう感じたことがある人は少なくないのではないだろうか。
私もテニス時代にトレーニングも練習も欠かさずやっていたのに全く結果が出なかった苦い経験がある。
でもこれは脳の仕組みからするとそこまで不自然なことではない。
この脳の傾向を踏まえて努力の仕方や努力の方向性を考えると、ムダな努力を避けることができる。
今日はその方法について考えてみたい。
ムダな努力をしていたテニス時代
冒頭から偉そうな物言いで恐縮だが、かくいう私もテニス時代はこのムダな努力をしており、当時の自分は今思うと人様にお見せできるような選手ではなかった気がする。
そんな私が変わるキッカケとなったのは、努力は絶対条件ではなく必要条件ということを知ってからである。
ただやみくもに努力するだけでは成功には結びつかないし、だからといって努力しなければまず間違いなく成功しない。
つまり「正しい方向性の努力」が必要だということ。
同じ量の努力でも、正しい方法を選べば必要な労力が少なくて済み、結果が大きく変わることを身をもって学べたことは大きかった。
「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる」
これは「はじめの一歩」というボクシング漫画に登場するキャラクターが言った言葉だが、スポーツに関する努力の本質を突いている。
我々に標準装備されている最小努力の法則
最小努力の法則をご存知だろうか。
最小努力の法則とは、
人間は何かを達成しようとするとき、本能的に「最小限の労力で最大の成果を得ようとする」傾向がある、という考え方
のことで、これは「歩くより自転車を選ぶ」というような身体的な負担に関してだけのものではなく、認知的な負担がかかる場合も同様で、例えば木村拓哉をキムタクと呼んだり、何度もクリックしないと買えないショッピングサイトよりAmazonの1-Click注文を使うというのも、この最小努力の法則が(無意識的に)採用されている。
スポーツにおける最小努力の法則
普段パデルするときは全然筋肉痛にならないのに、初めてバスケしたら筋肉痛になった
いつもテニスのときはならないのに、久しぶりにスノボしたら全身筋肉痛
これと似たような経験をしたことがある人も少なくないのではないだろうか。
もしくは、
パデル始めたての頃にやって死にそうになってたフットワーク練習が、最近はそこまでキツくなくなった
なんて経験もあるのではないかと思う。
このことから分かるのは、あるスキルに習熟するにつれて必要とするエネルギーは減っていく、ということである。
スポーツに限らず何らかの行動に伴う脳の活動パターンは、スキルの向上とともに変化し、活性化される脳の領域が減っていくことが脳科学の多くの研究から分かっている。
飛び抜けて頭のいい人が同じ問題を解くのに通常の人ほど努力しないのと同じで、脳から指令が行く身体の部位が少ない、言い換えるなら身体を総動員しなくてもレボテが打てる人は疲労感が少ない。
そして「最小努力の法則」は、このように肉体的な労力だけでなく認知能力にも当てはまる。
この法則は要するに、ある目標を達成するのに複数の方法が存在する場合、人間は最終的に最も少ない努力ですむ方法を選ぶ、ということだ。
努力をコストと言い換えるなら、スキルの習得もその利益とコストを天秤にかけて行なっている。
よく言えば効率的、悪く言えば怠け者根性が私たち人間には標準装備されているのだ。


• • とここまで書いてきて困惑している人がいるかもしれないのでまとめておくと、上達に努力は欠かせないものである。
しかし、「努力の量」だけに頼っていると、無駄なエネルギーを使ってしまうことがある。
努力が必要であるからこそ、私たちは「努力の質や方向性」を考えなければならない。
「最小努力の法則」とは、「努力の量を減らす」という意味ではなく、成果が最大化する努力の方向性を選ぶという意味で理解してほしい。
大切なのは努力を否定することではなく、「成果につながる正しい努力」を選ぶということである。
私の考える最小努力の法則
そしてここからがやっと本題なのだが、スポーツにおいて最小努力の法則を最大限有効活用するにはどうしたらいいか。
巷にはハックという言葉が溢れているが、スポーツにもあるとは思う。
あるとは思うが、多くの人が考えている浅い部分での裏技、ショートカット的なものはないと思っている。
サッカー初心者がメッシにサッカーを習ってもすぐ上級者にはなれないのと同じように、パデルもタピアに習ったからといってすぐ場外スマッシュが打てるようにはならない。
努力(練習)量が少なくても上手になる
短い時間で上手になる
身体的負担なく上手になる
コスパタイパよく、手っ取り早く楽に上手になる方法はないと思っているが、トータルでそのような結果になる方法はあると思っている。
①誰に習うか
②誰と練習するか
③どの(誰の)アドバイスを取り入れるか
④どの環境に身を置くか
⑤歴史があるか
⑥経験や実績があるか
これは単純な話で、太っているダイエットインストラクター、重いバーベルを持ち上げられないトレーナー、昨日免許を取ったばかりのタクシー運転手、こういった人にヨガやトレーニングを習ったり、運転を任せたいと思う人がいないのと同じで、パデルやテニスを知らない(し下手な)コーチに習いたいという人もいない。
何かに取り組む前に事前にこれらをしっかり考えてから努力を始めるというのは、最小限の労力で最大の成果を得ようとするためには欠かせないと思っていて、さらに言うなら、
・何年努力するか
・最終目的地はどこか
も決めてから始められたら、よりムダなく最小限の労力で最大の成果を得ることができると思う。
ちなみに私はこの二つは以下のように設定している。
「何年努力するか」は、「身体が言うことを聞かなくなるまで」で、あと25年くらいだろうか。
「最終目的地」は、「完璧なパデルをする」にしている。
#絶対辿り着かない
#だから続けられる
#だから楽しい
ここで言う完璧なパデルというのは、「弱点のないパデル」、つまり出来ないことがないということである。
ただこれからアラフィフ、還暦となっていくわけだから、「心・技・体・頭」の体が原因でできなくなっていくことがあるのは受け入れるとして、それ以外の部分ではそう在りたい。
そしてこの「身体が言うことを聞かなくなるまでに完璧なパデルをする」を、最小努力の法則で達成するためには?という視点で先ほどの①〜⑥を考えている。
費やした時間のトータルで考える
都度都度判断し、その時その時で最もコスパがいい(努力をしないで済む)ものを選ぶというのが一概に悪いわけではない。
ただ、かけられる時間や目的地によっては最初に熟考して決断し、途中での決断回数を減らして突き進むほうが最終的に最も少ない努力で済む可能性が高いと私は考えている。
スポーツ(の上達)に関しては、その場その場でのコスパではなく、トータルでコスパが良いかどうかを最初に考えるのも一考の価値があると思っている。
ではまた。
─── 本編終了 ───
▼ 編集後記 ▼
スポーツや学習において、多くの人が「もっと頑張らなければならない」と考えがちだが、本当に必要なのは「どのように頑張るか」を見極めることにある。
私自身も遠回りをした経験があるからこそ、読者には最短で成果を実感してもらいたいと考え、本記事を執筆した。
この記事が、努力の方向性を見直すきっかけになれば幸いである。
読者の情熱が、確実に結果につながることを願う。
▲ 編集後記ここまで ▲
🔽 ここからは行動の時間 🔽
どんなことも続けることで見えてくるものがあります。
続けることと同じくらい大切なのは、ただ頑張るのではなく、正しい方向へ進むことです。
ジャパンパデルアカデミーでは、あなたの目標達成をサポートするために最適な環境と方法を提供しています。
長い道のりに迷いや不安はつきものですが、正しい努力を積み重ねれば確実に前進できます。
あなたの情熱を成果につなげるために、今できる一歩を一緒に踏み出してみませんか?
✅ スキルを磨く → プライベートレッスン
✅ 悩みや課題を解決する → 専門コンサルティング
✅ レッスン・イベントに参加する → キャプテン翼パデル・パデル&フットサル晴れのち晴れ
※詳細は 公式LINEまたはメール にてお問い合わせください。 📩 japanpadelacademy@gmail.com
💡 成長には、適切な準備と回復も重要です! 💡
最新のパフォーマンス向上ツールやリカバリーガジェットについてのレビューもご覧ください
👉 おすすめアイテムレビュー
🔥 今こそ、新たな挑戦を! あなたの努力を確実に成果につなげるために、今すぐ行動を起こしましょう!
コメント